第十一話 決着!皆が笑えば楽しいものだ!

前回のあらすじ——————————



ゲンジたちはコウモリたちを倒し、光る石をもらい、旅を続けていくとそこに盗賊に襲われしまった。

盗賊たちは車とミルクを連れ去り。命だけは何とか見逃していって少しはホッとしたら、ゲンジとキンコがいないことを知り、車の中に置き去りに盗賊たちに捕まったのだ。

だが、リーダーであるガトウが大喜利対決を挑むことになり、ステージを作って今に至る———。

2対1、状況ではキンコが有利になったのだ。






さっきは悪かったな。俺の仲間が勝手に誘導して笑いの取るのは俺は嫌いだからよ。んじゃ、こっからは仕切り直しだ!」

ガトウはキンコに振り向いて頭を下げて、仕切り直しと言った瞬間には前を向いた。キンコは息をはぁ、はぁ、と息を荒がけて、机の端っこにあった水を取ってもにほぐした。すごく疲れているらしい。


そしてチョビ髭のおっさんが次の問題を言ってきたのだ。


「では、ゴジラに唯一勝てる方法を教えてください。」

そして二人は、一斉に書き始めた。ガトウは笑みを浮かべてスラスラ書いているのに対し、キンコは頭を抱えながら書いては消し、書いては消しを繰り返していた。


一方で、観客席から見ていたゲンジがふとトイレに行きたくなったのでコウモリ集団に言うとチュパカブラも「俺もトイレ」と言って席から離れたのだ。

それを見たキンコはすざましい緊張が走った。汗が止まらなくなったもだ。


(オイーーーーー。ゲンジしりあいがいるから今までやってこれただが、いなくなんないでよ。は、吐きそう。)


キンコは金を稼ぐためには接客業やサービス業はテキパキとやれるが、大勢の前で舞台に立って答えを出していくのは苦手なのである。

口を押えてもがえているとガトウが最初に書き終えたのだ。

「では、リーダー、ゴ〇ラに唯一勝てる方法を教えてください」


「俺の友達にウルト〇マンがついているんだぞ!と威張ってゴ〇ラに睨んだ。」


皆が大爆笑をしてしまったのだ。

キンコはギョっとした目をしてガトウを見ていた。


(ヤバい、奴のセンスも少し復活したかもそれに私はもう体がもたない)


そしてキンコは手を上げた。

「おーーとキンコさんもできたらしいです!それでは答えお願いします!」


キンコはプリップを出したのだ。答えは———。


「撮影時にゴ〇ラに二千万を渡してわたしを勝たせるために仕込ませた。」


キンコの頭を擦り減るように思い出して答えで多くの人が笑ったのだ。

だが、ガトウにおとるなかった。

キンコは意識朦朧いしきもうろうとしていた。これで最後かとキンコが思っていると


「イヤー、ここのトイレ、自動式の水洗トイレとは盗賊たちにしてはハイテクすぎてムカつくものだよ」

「そりゃボウズのおっさんが言っていたんじゃが、盗賊の中にトイレ修理や、と働いて儲けられると入って行った奴くらいに多かったから、電気、ガス、水道も立派になっていると聞かされたものだよ」


すると、ゲンジは舞台の見たが、ほぼ同時になったのを知ると思わず驚いた。


「おっ、同点じゃねーか。ようし!キンさんよーーーーー。あんたの力はそんなものじゃないもんだろーが」


ゲンジが喝を入れた。


「うるせー。このマセガキ―ーーーーー!つーか私より年下のくせにムカつくー。」


キンコは再び目をパチッとして次のお題に挑戦したのだ。

「では、最後のお題、あーアイツ人生2回目だな。何故そう思ったか」

ガトウとキンコは書き続けた。


今までのよりオーラを放ち皆、凝視していたのだ。

ゲンジはウトウトしていた。

先に仕上げたのは、リーダー、ガトウだ。


「では、リーダー‥‥あーアイツ人生2回目だな。何故そう思ったのか」

「言語が異世界用語だらけだったから」


異世界用語とは、とある異世界人がパソコンとインターネットを作ったとき個人サイトを立ち上げ利用者が一気に増え、できた言葉らしく。まぁ、いわゆる2◯んねるなのだ!


それを聞いた全員、大爆笑をかっさらったのだ。


ゲンジも笑いこけていて次のて、キンコが汗だくになった直後に書き終えて笑いながら答えを出した。

「では、キンコさん、あーアイツ人生2回目だな。何故そう思ったのか」

「生まれた瞬間に「この世の中は金じゃー!」とがんととばしていたから」

それを聞いたみんなは茫然とした。一人の盗賊が「ぷっ」と笑い、そして会場は感染したように大爆笑を響いていったのだ。


その一方——

ステラとカラはミルクの誘導で、森の中をさまよっていた。一応、3人だけでは盗賊に太刀打ちできないので隣町から王都直属の騎士団を呼んだのだ。と言っても二人しかいない。

年は五十過ぎの温厚そうな団長と、とがった眼鏡をかけた二十代後半の青年団員だ。


ミルクはゲンジとキンコが捕まっている一方でガトウが大喜利対決の準備のスキに目を盗んで逃げて行った。

そして今、ステラとカラと合流して、向かって行言っている最中だ。


「ん、なんか笑い声がする。あっちのほうだな」

団長が立ち止まって指を刺した方向に向かって行ったのだ。


そして、見つけたのは—————。

盗賊、牛や馬、野生動物、魔物も腹を抱えていた。

「どう、どういうことなんだ。皆が笑って転げているんだ」

「団長あれを見てください」


メガネをかけた騎士団員が言ったのだ。

「なんだ。世の中はお金、なんだこれ」

「これは資本主義に訴えてコネで役に立たない無能が上に立ち、弱者である。優秀な若者たちを食い物は現わしているのと赤ちゃんが言っているのはこいつ人生二回だと言わせるオチだと分かった。」


メガネの団員が黙々としゃべっていると団長は肩を叩いて会話を止めたのだ。

「やめろ。皆がポカーンとしているぞ。異世界人が作った週刊〇春とかア〇ヒ芸能とかの下劣な雑誌の読みすぎなんだよ!」

「ちがう!俺は週刊少年ジャ〇プのほうだ」

メガネの団員はガッツしながら言うとステラとカラは気づいた。

「キンコ、あなた。汗だくになって何やっていたんだよ」


ステラは言うと、ミルクがジェスチャーしながら言ってきた。

五回勝負によってガトウがリードしていたけど、この答えのおかげで勝利したんだっとのこと。

ガトウは立ち上がってキンコのそばに近づいて言ってきた。


「俺の負けだ。貴様なかなかやるじゃねーかよ。気に入った! おめー。おれの嫁になれよ。」

「はぁー。」

そんなこんなでガトウはキンコに結婚を申し込んだのであった。

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