動く
これもダメか。
子供の頃からいろんな動物の絵を描いてきた。
しかし、目を描けば動き出し、足を描けば走り出す。
そこで、パンケーキの絵を描いてみた。
目の前には、熱々のパンケーキが現れた。
食べ終わるとそこには真っ白になった紙が残るのみだった。
諦めるしかない。
自分には絵に描いたものを現実に表すという邪魔な能力が備わっていると。
絵を描くのが好きな自分にとって、こんなにも苦痛なことはなかった。
そしてただ無機質な円を描いた。
その瞬間、宇宙に1つの星が誕生した。
そんなことには気づかず、その紙をビリビリに破いた。
地球には無数の隕石が降り注いだ。
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