第39話「終焉を告げる者たち」

カラミティドラゴンを倒したカヨたちは、最強軍団としての力を証明したが、彼らの冒険はまだ終わっていなかった。カラミティドラゴンを倒したことで、新たな脅威が目を覚まし、さらなる試練がカヨたちを待ち受けていた。


荒野を後にし、カヨたちは次なる目的地に向けて進んでいたが、その道中で不気味な予感に包まれていた。空が再び暗雲に覆われ、大地が微かに震えていた。まるで世界そのものが警告を発しているかのように。


「何かが近づいている…今までとは違う、もっと大きな何かが」


カヨが感じた不安は、他の仲間たちも同様だった。彼らは気を引き締め、次なる敵に備えた。


進む先にたどり着いたのは、かつて封印されたと言われる古代の神殿だった。そこには、世界の終焉を告げる力を持つとされる三体のドラゴンが封印されていた。そのドラゴンたちが、カラミティドラゴンの死を受けて目覚めようとしていた。


神殿の入り口が大きく開かれ、中から三体のドラゴン――デスウィング、ナイトメアドラゴン、そしてテンペストドラゴンが姿を現した。彼らはそれぞれ、死、悪夢、嵐を司る強大な力を持つ存在であり、世界を滅ぼすために覚醒した。


「これが最後の戦いになるかもしれない…私たちの全力を尽くして、この脅威を打ち倒すわ!」


カヨは仲間たちに力強く言い放ち、全員が一斉に戦闘態勢に入った。


デスウィングは死のオーラを放ち、周囲の生命力を吸い取るようにカヨたちに襲いかかってきた。しかし、カヨたちはすでに最強の軍団として成長しており、その力に屈することはなかった。広瀬は聖なる剣を振りかざし、デスウィングの死の力を跳ね返しながら、強烈な一撃を放った。


「この力で…!」


聖なる剣がデスウィングの鱗を切り裂き、その動きを封じる。リリアはその隙を見逃さず、矢を放ち続けた。アイリスは風の力で嵐を起こし、ナイトメアドラゴンとテンペストドラゴンの動きを制限した。


「風と共に…!今こそ、この力を使い切る時よ!」


アイリスの風の刃がナイトメアドラゴンに命中し、その悪夢の力をかき消した。テンペストドラゴンは嵐を巻き起こして抵抗するが、カヨたちは決して怯まなかった。


「これが私たちの力、最強軍団としての力よ!」


カヨが聖なる剣と闇の力を融合させ、最終的な一撃を放った。その攻撃がテンペストドラゴンに直撃し、嵐の中心が崩れ落ちた。テンペストドラゴンは力を失い、地に沈んでいった。


ナイトメアドラゴンとデスウィングも同時に倒れ、ついに三体のドラゴンが封印される運命に戻った。世界は再び平和を取り戻し、カヨたちは最後の戦いに勝利したことを実感した。


「これで終わったのね…私たちが守ったんだ、この世界を」


カヨは聖なる剣を収め、仲間たちと共に勝利を祝った。彼らは最強の軍団として、世界を守り抜いたことを誇りに思った。


「これからも、私たちはどんな試練にも立ち向かうわ。最強軍団として、未来を切り開いていくのよ」


カヨの言葉に全員が力強く頷き、彼らは次なる冒険へと旅立つ準備を始めた。

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