お昼のお誘い

「桜からお昼に誘うなんて珍しいな」

 桜が誰かをお昼に誘う姿なんて見たことなかったから本当に驚いた

「なんとなくそういう気分だっただけです」

 顔を赤らめながらそう言う

「それに黒澤くんは最近綾崎さんと仲良さそうですし」

 とボソッとつぶやく

「俺と綾崎さんが仲いいなんてそんなことはないぞ、逆にどうしてそう思ったんだ」

 俺は慌ててに否定した

「だって黒澤くん、綾崎さんと仲良さそうに一緒に登校してたじゃないですか」

 見られてたのか、これはもう誤魔化しようがないな

 桜は続けて

「なので、そのことについて少し聞かせていただきたいことがあるんです」という

 これは受けないとやばいやつだ

「喜んで、なんなりとお聞きください」

 これで少しでも機嫌を回復させたい

「そうさせてもらうね」

 終わったまだ静かに怒っているように見える

 いったい何を聞かれて、俺はどうなるんだ

 



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る