第2話

 株の世界では上げ100日の下げ3日というが、いつも大体そんな感じである。私は40年くらい株の売買を繰り返しているが、先人の格言は実に

的を得ている、若い時は何を言っているんだとせせら笑っていたが、やはり株の長い歴史のなかで裏付けられた言葉は伊達じゃない。

 私も例にもれず若い時は早く利益が欲しくてデイトレーダーのごとく売買を繰り返していたがあまり回数をやると時たま大きく損をして蓄積された利益は一瞬で飛んでしまう、たまには天才的に勝ち続ける強者もいるが、恐らく彼らもどこかで大きく損をするとおもう、最近、ビジネスで成功をした若き経営者が信用取引で大損をしたなどと騒いでいるが彼も成功体験から株もビジネスと同じように投資をしたのかもしれない、私も長年ビジネスをやってきたが、ビジネスは投資と自分の力量がある程度反映され自分の範疇にある、株は一旦投資をすると自分のお金は全く別次元にいってしまう、自分のお金は何か大きなものに飲み込まれ自分たちの知らないものに左右されてしまう、とにかく株の世界にお金を入れるとそのお金は戻ってくるかどうかわからないリスクにさらされる、長くおけば置くほどリスクに晒される、株は長期投資だ、などと国が盛んに推奨しているが、投資した会社がつぶれないという保証はない、私は過去に何度も経験をしている、国がつぶれない会社を推奨してくれるなら別だが、

 自分のお金を安全にしておくには自分で持っているのが一番であるが、それでは1円も増えない、やはりどこかで投資が必要である、投資のチャンスは四六時中あるものではない、私は年に3,4回めぐってくるチャンスにかけている、そのときだけお金を出動させる、今までの実績ではほぼ損失は出さない、又利益も欲張らない、腹8分ときめている。

とにかく損をしないことである、わずかな利益でもつみあげればよいのである

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