第19章:「構造と差異 - 現代フランス思想」

 雨音が窓を打つ静かな夜。私は机に向かって哲学の本を読んでいましたが、どうしても理解できない箇所があり、頭を抱えていました。そんな私の様子を見かねたのか、お姉さんが部屋に入ってきました。


「どうしたの? 難しそうな顔して」


「うん……現代フランス思想について勉強してるんだけど、全然わからなくて」


 お姉さんは優しく微笑むと、私の隣に座りました。


「そうね、現代フランス思想は確かに難しいわ。でも、とても面白くて重要な考え方がたくさんあるのよ。少し一緒に考えてみない?」


 私は頷きながら、お姉さんの言葉に耳を傾けました。


「まず、現代フランス思想が生まれた背景から考えてみましょう。20世紀後半、特に1960年代から70年代にかけて、フランスを中心に新しい哲学の潮流が生まれたの。これは、それまでの西洋哲学の伝統に対する批判や反省から生まれたものなのよ」


「それまでの西洋哲学の伝統って?」


「そうね、例えばデカルトの『我思う、ゆえに我あり』から始まる近代哲学の伝統や、ヘーゲルの弁証法的な歴史観、あるいはサルトルの実存主義なんかが挙げられるわ。これらの思想は、理性的で自律的な主体を中心に据えていたの」


 私は少し考え込みました。確かに、これまで学んできた哲学者たちの多くは、人間の理性や主体性を重視していたように思います。


「でも、現代フランス思想の哲学者たちは、そういった考え方に疑問を投げかけたんだね」


「そう、その通りよ。彼らは、人間の主体性や理性中心主義に批判的な目を向けたの。代わりに、言語や権力、無意識といったものに注目したのよ」


 お姉さんは立ち上がると、本棚から何冊かの本を取り出しました。


「現代フランス思想を代表する哲学者として、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダ、ジル・ドゥルーズなどが挙げられるわ。彼らの思想は、構造主義やポスト構造主義と呼ばれることもあるの」


「構造主義? ポスト構造主義? なんだかますます難しそう……」


 お姉さんは優しく笑いました。


「確かに難しい言葉ね。でも、具体的な例を見ていけば、きっと理解できるはずよ。まずはミシェル・フーコーから見ていきましょう」


 お姉さんは、フーコーの写真が載った本を開きました。そこには、丸眼鏡をかけた禿頭の男性が写っていました。


「フーコーは1926年に生まれ、2004年に亡くなったフランスの哲学者よ。彼の思想の特徴は、『権力』と『知』の関係に注目したことなの」


「権力と知? どういうこと?」


「フーコーは、私たちの知識や真理というものが、実は権力関係の中で作られているんじゃないかと考えたの。例えば、『正常』と『異常』という概念。これって、誰が決めているのかしら?」


 私は少し考えてから答えました。


「うーん、医者とか専門家?」


「そうね、一般的にはそう考えられているわ。でも、フーコーはそこに疑問を投げかけたの。彼は、そういった『正常』と『異常』の区別自体が、ある種の権力関係の中で作られているんじゃないかと考えたのよ」


「え? どういうこと?」


「例えば、精神病院や刑務所といった施設。これらは『異常』な人々を『正常』な社会から隔離する場所よね。フーコーは、こういった施設の歴史を研究して、実はこれらの施設が人々を監視し、管理するための権力の装置として機能しているんじゃないかと考えたの」


 私は少し驚きました。確かに、普段当たり前だと思っていることの中に、そういった権力関係が隠れているかもしれません。


「フーコーは、こういった権力のあり方を『規律権力』と呼んだわ。そして、この権力は私たちの身体や行動を細かく管理し、『従順な身体』を作り出しているって考えたの」


「でも、そんな考え方って、ちょっと極端じゃない? 全てが権力で決まっているみたいで……」


 お姉さんは頷きました。


「その通りよ。フーコーの考え方は確かに過激に聞こえるかもしれないわ。でも、彼の目的は、私たちが当たり前だと思っている知識や制度の中に隠れている権力関係を明らかにすることだったの。そうすることで、私たちはより自由に考え、行動できるようになるんじゃないかって」


 私は少し考え込みました。確かに、当たり前だと思っていることを疑ってみるのは大切かもしれません。


「フーコーの生涯も興味深いのよ。彼はゲイだったの。当時のフランスでは、同性愛はまだタブー視されていた時代。彼自身の経験が、『正常』と『異常』の区別を疑問視する原動力になったんじゃないかって言われているわ」


「へえ、そうなんだ。自分の経験が哲学につながったんだね」


「そうよ。哲学者の思想は、往々にして彼らの人生経験と密接に結びついているの。さて、次はジャック・デリダを見てみましょう」


 お姉さんは別の本を開きました。そこには、くせっ毛の白髪の男性の写真が載っていました。


「デリダは1930年に生まれ、2004年に亡くなったフランスの哲学者よ。彼の思想の中心にあるのは『脱構築』という概念なの」


「脱構築? なんだかカッコいい言葉だけど、どういう意味?」


「簡単に言えば、テキストや概念の中に隠れている矛盾や前提を明らかにしていく作業のことよ。デリダは、西洋哲学の伝統の中に『ロゴス中心主義』という考え方が潜んでいると指摘したの」


「ロゴス中心主義? 難しそうな言葉だね」


 お姉さんは微笑んで説明を続けました。


「ロゴスというのは、ギリシャ語で『言葉』や『理性』を意味するのよ。デリダが言うロゴス中心主義とは、言葉や理性、つまり『意味』が常に存在し、それを完全に理解できるという考え方のこと。でも、デリダはそれに疑問を投げかけたの」


「どうして?」


「例えば、あなたが『りんご』という言葉を聞いたとき、何を思い浮かべる?」


「うーん、赤くて丸い果物かな」


「そうね。でも、他の人は緑のりんごを思い浮かべるかもしれないし、切られたりんごを想像するかもしれない。つまり、『りんご』という言葉の意味は、人それぞれで少しずつ違うし、完全に一致することはないの」


 私は少し考え込みました。

 確かに、同じ言葉でも人によって想像するものは違うかもしれません。


「デリダは、言葉の意味というのは常に他の言葉との『差異』によって生まれると考えたの。例えば、『りんご』の意味は『みかん』や『バナナ』との違いによって決まる。だから、言葉の意味は常に不安定で、絶対的な意味というのは存在しないんじゃないかって」


「なるほど……でも、そんなふうに考えたら、何も確実なことが言えなくなっちゃうんじゃない?」


 お姉さんは頷きました。


「その通りよ。デリダの考え方は、私たちの思考や言語使用に対する根本的な問いかけなの。でも、彼の目的は全てを否定することじゃなくて、私たちの思考の枠組みを広げること。固定的に考えるのではなく、常に新しい可能性を探ることの大切さを教えてくれているのよ」


 私は少し混乱しながらも、デリダの考え方の面白さを感じ始めていました。


「デリダの人生も興味深いわ。彼はアルジェリア生まれのユダヤ人で、フランスで教育を受けたの。そういった『境界』にいる経験が、彼の思想形成に大きな影響を与えたんじゃないかって言われているわ」


「へえ、やっぱり人生経験が哲学につながるんだね」


「そうよ。さて、最後にジル・ドゥルーズを見てみましょう」


 お姉さんは三冊目の本を開きました。そこには、丸顔で優しそうな表情の男性の写真が載っていました。


「ドゥルーズは1925年に生まれ、1995年に亡くなったフランスの哲学者よ。彼の思想の特徴は、『差異』や『生成』を重視したことなの」


「差異? 生成?」


「そう。ドゥルーズは、西洋哲学の伝統が『同一性』や『静的な存在』を重視しすぎていると考えたの。代わりに、常に変化し続ける『差異』や『生成』こそが重要だと主張したのよ」


「具体的にはどういうこと?」


「例えば、私たちは普通、『私は私である』という同一性を前提に考えるでしょう? でも、ドゥルーズは、私たちは常に変化し続けている存在だと考えたの。昨日の私と今日の私は同じではない。そういう意味で、私たちは常に『生成』の過程にあるってわけ」


 私は少し戸惑いながらも、その考え方の新しさに興味を覚えました。


「ドゥルーズの考え方は、芸術や文学の分野にも大きな影響を与えたのよ。彼は、固定的なカテゴリーや解釈を避け、常に新しい可能性を探ることの重要性を説いたの」


「でも、そんなふうに考えたら、やっぱり何も確実なことが言えなくなっちゃうんじゃない?」


 お姉さんは微笑みました。


「その通りよ。でも、ドゥルーズの目的は、私たちの思考を自由にすることだったの。固定観念にとらわれず、常に新しい可能性を探ること。それが彼の哲学の核心なの」


 私は少し考え込みました。確かに、固定観念にとらわれず、新しい可能性を探ることは大切かもしれません。


 お姉さんは少し表情を曇らせ、ゆっくりと窓際に歩み寄りました。外では雨が小降りになり、街灯の光が雨粒に反射して、幻想的な雰囲気を醸し出しています。


「ドゥルーズの人生も興味深いわ」


 お姉さんは静かに話し始めました。その声には、哲学者への敬意と、人生の悲哀への共感が混ざっているようでした。


「彼は晩年、重い病気を患っていたの。肺気腫という、呼吸器の病気よ。酸素ボンベを常に携帯しなければならないほど重症だったわ」


 私は息を呑みました。

 哲学者たちも、こんなに苦しい人生を送ることがあるのかと驚きました。


「そんな中でも、ドゥルーズは最後まで思索を続けたの。彼の最後の著作『哲学とは何か?』は、まさにこの時期に書かれたものよ。呼吸も困難な状況で、それでも彼は哲学の本質について考え続けたの」


 お姉さんの目には、どこか遠くを見つめるような光が宿っていました。


「そして、1995年11月4日。ドゥルーズは自らの意思で、パリの自宅のアパートの窓から身を投げたの」


 私は言葉を失いました。

 哲学者の最期がこんなに衝撃的だとは思いもしませんでした。


「彼の最期について、様々な解釈があるわ。単なる病苦からの解放だったのか、それとも彼の哲学の最終的な実践だったのか。でも、一つ言えるのは、彼の生き方そのものが、彼の哲学を体現していたということよ」


 お姉さんは深いため息をつきました。


「ドゥルーズは『生成変化』を重視したわ。固定的な存在ではなく、常に変化し続ける過程こそが重要だと。彼の最期も、ある意味でその哲学の実践だったのかもしれない。生から死への移行、つまり最後の『生成変化』を自ら選んだという見方もできるわ」


 雨はすっかり上がり、月明かりが窓から差し込んでいました。お姉さんの横顔が、その光に照らされて浮かび上がります。


「でも、彼の最期をどう解釈するにせよ、一つ確かなのは、ドゥルーズが最後まで哲学者として生き抜いたということ。それは私たちに、思想と生き方の一致の重要性を教えてくれているのかもしれないわ」


 お姉さんは私の方を向き、優しく微笑みました。その表情には、哲学者の生き様への敬意と、人生の苦悩への深い理解が表れていました。


 この瞬間、私は哲学が単なる観念的な思考ではなく、人生そのものと深く結びついていることを強く実感しました。ドゥルーズの人生と最期は、哲学の持つ力強さと、同時にその苦悩を象徴しているように思えました。


 お姉さんは窓の外を見やりました。

 雨はいつの間にか上がり、月明かりが部屋を照らしています。


「さて、これらの現代フランス思想の哲学者たちの考え方は、一見難解で奇妙に感じるかもしれないわ。でも、彼らが私たちに教えてくれているのは、当たり前だと思っていることを疑ってみること、固定観念にとらわれずに考えることの大切さよ」


 私は深く頷きました。確かに、これらの哲学者たちの考え方は難しいけれど、新しい視点を与えてくれる気がします。


「ねえ、お姉さん。こういう哲学って、私たちの日常生活に何か役立つのかな?」


 お姉さんは優しく微笑みました。


「もちろんよ。例えば、フーコーの考え方は、社会の中にある見えない権力関係に気づくのに役立つわ。デリダの考え方は、言葉や概念の多義性に敏感になり、より豊かなコミュニケーションを可能にするかもしれない。そして、ドゥルーズの思想は、固定観念にとらわれずに常に新しい可能性を探ることの大切さを教えてくれるわ。これらの考え方は、私たちの日常生活をより豊かで自由なものにしてくれる可能性があるの」


 私は少し考え込みました。確かに、これらの哲学者たちの考え方を日常生活に取り入れることで、今まで気づかなかった視点に気づけるかもしれません。


「でも、お姉さん。これらの哲学者たちの考え方って、やっぱりそれ以前の哲学者たちとはかなり違うよね。例えば、デカルトやカントとか」


 お姉さんは頷きました。


「そうよ。最初に言ったけど、現代フランス思想は、それまでの西洋哲学の伝統に大きな問いを投げかけたのよ。例えば、デカルトの『我思う、ゆえに我あり』という考え方。これは近代哲学の出発点とされてきたけど、フーコーやデリダはこの『私』という主体の確実性に疑問を投げかけたの」


「カントについてはどうなの?」


「そうね、カントは理性の限界を探ろうとしたけど、それでも理性的な主体を中心に据えていたわ。でも、現代フランス思想の哲学者たちは、そういった理性中心主義自体を批判的に捉え直そうとしたの」


 私は少し混乱しながらも、哲学の歴史の中での現代フランス思想の位置づけを理解し始めていました。


「ねえ、お姉さん。これらの哲学者たちの考え方って、批判されることはないの?」


 お姉さんは笑いました。


「もちろん、批判はたくさんあるわ。例えば、彼らの思想は難解すぎて実用的ではないという批判や、相対主義に陥っているという批判もあるの。特に、デリダの脱構築の考え方は、全てを否定してしまうんじゃないかという批判もあったわ」


「なるほど。でも、批判があるってことは、それだけ影響力があるってことだよね」


「その通りよ。現代フランス思想は、哲学だけでなく、文学、芸術、政治学、社会学など、幅広い分野に大きな影響を与えたの。特に、ポストモダニズムと呼ばれる文化的・思想的潮流の形成に大きく貢献したわ」


 お姉さんは立ち上がり、窓際に歩み寄りました。


「現代フランス思想の哲学者たちが教えてくれているのは、常に批判的に考えること、当たり前だと思っていることを疑ってみること、そして新しい可能性を探り続けることの大切さよ。これは、私たちが生きていく上で、とても重要な姿勢だと思うの」


 私は深く頷きました。確かに、これらの哲学者たちの考え方は難しいけれど、新しい視点を与えてくれる気がします。


お姉さんは、少し目を輝かせながら椅子から立ち上がり、窓際に歩み寄りました。外では、雨上がりの夜空に星々が瞬き始めていました。


「ねえ、最後に一つ、面白いエピソードを紹介するね」


 お姉さんの声には、何か特別なものを語るときの色気がありました。私は思わず身を乗り出して聞き入りました。


「フーコー、デリダ、ドゥルーズは同時代人だったの。彼らは時には激しく議論を交わすこともあったわ。特に、フーコーとデリダの間には有名な論争があったのよ」


「へえ、どんな論争だったの?」


「それはね、フーコーの『狂気の歴史』という本を巡ってのことだったの。デリダは、フーコーの議論の中にも西洋哲学の伝統的な考え方が潜んでいると指摘したの。これに対してフーコーは……」


 お姉さんは少し間を置いて、私の顔をじっと見つめました。


「フーコーは最初、デリダの批判にかなり憤慨したそうよ。でも、時が経つにつれて、デリダの指摘の重要性を認識するようになったんだって」


「へえ、でも、そんなふうに批判されたら、普通は仲悪くなっちゃうんじゃない?」


 お姉さんは優しく微笑みました。


「そうね、普通ならそうかもしれない。でも、面白いことに、彼らは互いの思想を批判しながらも、尊重し合っていたんだって。フーコーは晩年、デリダの思想の重要性を公に認めていたそうよ」


「すごいね。でも、どうしてそんなことができたの?」


「それはね、彼らが自分たちの哲学を本当の意味で実践していたからじゃないかな。批判的に考えること、そして他者の考えを理解しようとすること。これらは、彼らの哲学の核心だったわ」


 お姉さんは窓の外を見やりながら、しみじみと語り続けました。


「これは、批判的思考と相互理解の両立という、彼らの哲学の実践だったと言えるかもしれないわね。相手の考えを批判的に検討しつつも、その価値を認め、理解しようとする。そんな姿勢が、真の哲学的対話を可能にするのかもしれない」


 私は深く考え込みました。批判することと理解することは、一見相反するように思えます。でも、本当の意味での批判的思考は、相手を理解しようとする努力なしには成り立たないのかもしれません。


「ねえ、私たちも日常生活の中で、そんな姿勢を持つことはできるのかな?」


 お姉さんは優しく頷きました。


「もちろんよ。友達との意見の対立や、家族との価値観の違い。そんな時こそ、相手の考えを批判的に検討しつつも、理解しようとする姿勢が大切なの。それが、これらの哲学者たちが私たちに教えてくれていることなのかもしれないわね」


 私は現代フランス思想の哲学者たちの姿勢を、自分の生活の中でも実践してみようと決意しました。


 そして私は感心して聞いていました。哲学者たちも、自分たちの思想を実践していたんだと思うと、なんだか親近感が湧きました。


「さあ、もう遅いわね。でも、今日の話をきっかけに、日常生活の中で当たり前だと思っていることを少し疑ってみたり、新しい可能性を探ってみたりするのも面白いかもしれないわ。それが、現代フランス思想の哲学者たちが私たちに残してくれた遺産なのかもしれないわね」


 お姉さんは優しく微笑みました。私は、難しかった現代フランス思想が少し身近に感じられるようになり、これからの日常生活の中で、今日学んだことを実践してみようと思いました。


さらに調べてみよう:


1. フーコーの『監獄の誕生』を読んでみよう。現代社会の中にある「規律権力」の働きについて、具体的に考えてみるのも面白いかもしれないね。


2. デリダの「差延」(ディファランス)という概念について調べてみよう。言葉の意味がどのように生まれるのか、具体例を挙げて考えてみるのも良いでしょう。


3. ドゥルーズの「リゾーム」という概念について調べてみよう。この考え方が現代の情報社会やインターネットの構造とどのように関連しているか、考察してみるのも興味深いかもしれません。

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