2024/12/10

12月もあと3週間でおしまい。そしたら年は普通、数字が1大きくなって、次の年は2025年ですね。よいお年を、が季節性を帯びてくる時期になります。


郵便料金が値上げされた影響で、年賀状離れが進んでいるという話をあちこちで耳にします。LINEなどのSNSで新年のご挨拶をして、おしまい。もう、郵便は近況のご報告とか家族写真のやりとりとか、そういうのを諦めてしまったってことなのでしょうか。


十分なお金が無いとき、人でも組織でも社会でも、まず「贅沢」と位置づけて排除つまり節約の対象としてしまうのは、年賀状のような[必要ではないけれど、なくなったら寂しいもの]です。


話は変わって、この節制の対象とされてしまう状態は文学研究にも似ています。理学部や工学部の実験系学部に比べて、文学部は予算が減らされていて貧しいという話はよく聞きます。文学は役に立たない。[必要ではないけれど、なくなったら寂しいもの]であるのは間違いないですが、必ずしも必要ではないという事実を、なくなってもよいという考え方とイコールで結ぶのは遺憾です。


極端な話をします。シャーロック・ホームズの本がこの世から1冊も残さずに消え失せました。人々はその名探偵のことを忘れ、二度と思い出すことはありませんでした。これは人類の大損失です。


ホームズというキャラクターが存在を認知されていようといまいと、特に世界の物理法則が変わるわけではありません、が、いなくなっちゃったら寂しいじゃないですか。


プロ・アマ問わず文学と向き合えば、その人は研究者であるとします。その文学研究者が掘り起こして、研究して新しい発見をし続けているから文学はいつまでも新鮮味を失わないのであって、研究者が消えればその作品は半分消えたも同然です。


私が度々、名前を挙げているサリンジャーだって、アメリカ文学が好きな人の間では有名な作家ですが、ライトノベルやコミックばかりしか読まない人生を送っている人とは恐らく死ぬまで接点の無い人です。道行く人へランダムに100人、知っていますかと質問してみたら、「知ってる」と答える人が現れる可能性はゼロだと思います。私たちが研究の対象としたがっている作品は、世に出回って持て囃されている作品のテイストと言いますか、雰囲気というか、とにかく大抵の場合、違うのです。


私の作品は、なんにも考えなくても楽しく読めるエンタメとしても、研究に足る重厚なテキストとしても、どちらでも楽しめるようにデザインしています。[必要ではないけれど、なくなったら寂しいもの]であると、より多くの人に共感してもらえる作品を書きたい。


最終的には「文学は役に立たないものではない」というメッセージが文部科学省に届いて、全国の文学部の予算が工学部の2倍くらいまで跳ね上がったらいいなあと思っています。


さて、今週のニュースへ入りましょう。


①Xアカウント フォロワー900人達成です!

いえーい。現在951人です。もうちょっとで4桁ですね。フォロワーを増やしたら、オススメにいままで登場してこなかった作家アカウントの方の投稿が出現しやすくなることに気づいて、ポチポチとあれこれやっていたら制限を食らっちゃいました。


昨日の11時くらいから3日間、フォロー、いいね、RPはできません。やっぱり、そういう通知って怖いですね。近頃は凍結祭りもぶり返しているそうですし。先週の近況ノートではフォロワー500人達成って書いてありました。さすがに増えすぎです。


フォロワーさんが増えれば増えるほどに、いわゆる「業者」と呼ばれているアカウントからのフォローが増えているようにも感じます。そういったアカウントはミュートして、無視しています。


②環切について

第4章は今月中に終わります。既に今月に入ってから3篇投稿してしまっていますが、あとエピソード2つで章を締めくくることに変更します。書きたいことをいい具合にまとめるには、3話で語り切るには複雑過ぎました。


この機会に環切のステータスを確認していこうと思います。


2400PVを達成!

800応援達成!

100フォロー達成!

星190個達成!

10万字達成!


数字にしてポンと分かりやすいのはこのくらいでしょうか。現在は第5章と第6章の構想を進めつつ、第4章のエピソードを書き上げています。第7章からは2環目になる可能性が高いです。これ以上はまだ何も決まっていません。


また、英語版は非公開にしました。今後の再公開の予定はありません。日本語じゃないと無理です。英語にしたら台無しになります。クルアーンではありませんが、読みたいなら日本語を勉強してください。


では、今回はここまで。

ご読了ありがとうございます。

よいお年を

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る