質問回答その③
Q:おすすめの歴史書はありますか?
他にもおすすめの書籍などあれば教えて頂きたいです。
・日本史:「吾妻鏡」「信長公記」
どちらとも、ここ最近になって研究が深まっているので楽しい。
信長で、最近面白いなぁと思うのは「どうして、三河を家康に手渡したのか?」「尾張統一(桶狭間)までは練達の野戦指揮官だったのに、いきなり成功体験を捨てて、統治者になることが出来たのは何故か?」(※本人は後年まで野戦指揮官の能力を喪っておらず、朝倉氏を一撃で粉砕したり、光秀を救ったりしています)。なお、文書ナイデス。納得のある説明を読んだ記憶モナイデス。
あと、鎌倉幕府成立の話だと、源平合戦における頼朝の軍事的無能さですね(東国武士団全体ともいう。もうね、びっくりしますよ)。なので、政治的に無能な義経を、平家討伐後に是が非でも殺さないといけない理由がちらちら見えて、フフ……となります。
・中国史:「二十四史」(史紀~明代までの正史)
飽きないですね。色々とぶっ飛んでます。「流石に嘘でしょう」と思ったら、正史……という事例が結構あり。張飛の長坂橋とか。
なお、史書=事実ではないことに留意。時の権力者にとって都合の悪い情報や、執筆者の思想で結構歪みます。
ラノベを書くなら(史書ではないですが)「三国志演義」は一読の価値あり。
・ローマ史「ローマ帝国衰亡史」「ガリア戦記」
何せ世界帝国のお話。あと、カエサルの異能が怖い。
ファンタジー世界の土台としては極めて優秀だと思います。まぁ、下手すると1800年代よりも技術やら進んでいる可能性もある国家だったので。
ミレニアム、上巻は退屈かもですが、下巻の途中からの疾走感は唯一無二なので是非(スウェーデンの闇社会も業が深い……)。なお、4巻以降は原作者死去の為、作者が違います。個人的には3巻までで良いと思います。読み味が異なるので。
……作者のPCに残されていたという、書きかけの4巻が読みたい。
おすすめ、まずはマイナーラノベでまず一冊。
・「小さな魔女と空飛ぶ狐」
もう本当に大好き。未だ本棚にあります。こういう機会で常にあげている気がする……。
最近の作品だと、「かくて謀反の冬は去り」がニヤリとします。ただ、その面白さは史実を知らないと半減するかも。あと、他レーベルで刊行が許されない題材だと思います。ガガガ文庫さんは、独自色が強いですね。レーベルを支える大エース作品が出てくれば、もっと業界に覇を……。
次いで、またまたニッチな本ですが……
・「三井大坂両替店」
・「日露戦争、資金調達の戦い」
・「ミッドウェー海戦」(森史朗 著)
江戸時代の金融史と、高橋是清がとにかく頑張った話。
三つ目は『驕り』とはこういう事という実例の初級編。ただ、前提知識ないと「???」なので、ハードルは高めですし、読んだ後の不快度も高いです。
普通の小説だと、
・「戦友の恋」
・「サラの柔らかな香車」
・「盤上の夜」から「人間の王」
一作目は、ただただ良い。この世界観で小説を書けるか? と言われたら、僕には書けないと思う。
二作目は、タイトルの素晴らしさ! 思いつきそうで思いつかない。 作者様、最近ようやく復帰された模様。
三作目は、ちょっとした自慢。「盤上の夜」が発売された当日に買い、この短編を読んで「嗚呼、この人は何れ有名作家になるのだろう」と嘆息したのを思い出します。
漫画はここ数年「四月は君の嘘」をずっと勧めています(もう9年前!? ひぇぇぇ……)。最終回、わざわざ月刊誌を買いました。
個人的に、漫画が表現方法で小説に追い越し、追い抜いた作品だと思っています。アニメも素晴らしい。……映画? 知らない子ですね。
「ドリフターズ」「3月のライオン」は寿命勝負になってきた感あり。「ARIA」を読むのは、心が弱くなった時。
最近だと「笑顔のたえない職場です。」が好き。「ハクメイとミコチ」で一年を実感します。「描くなるうえは」は正当派ラブコメとして是非とも売れて欲しい。
あ、あと「バーナード嬢曰く」はとても良きです。
Q:執筆環境についても教えて欲しいです。
より具体的には、どんなツールを使っているのかを教えて欲しいです。webサイトで公開するタイプであれば各サイトの下書き等かもしれませんが、書籍になるまでとなるとwordや一太郎などになるのでしょうか。
また、こんなツールあったらいいのに!と思うことなどもあれば聞いてみたいです
編集様の使用ツールは一太郎を使われています。
……僕は如何せんwordに慣れ過ぎてしまい、どうにも馴染めず。使ってみても、筆が乗らないんですよね。
ツールは一択です。
AIで誤字脱字の指摘をしてほしい!!!!!
校正を二回してもらって(※校正者は一回目、二回目で異なる)、後ろから文章読んでも、まだ出て来るんですよ。いい加減、技術でどうにか出来ないものか……。
他まだまだ質問募集中です。
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