夏に綻ぶへの応援コメント
最後はやはり、惜別を……
と思ったのですが、また会う約束を交わし、そしてそれが叶えられそうな手応え感触を残した終わり、というのが新しいなと感じます✨
ひと夏の幻──
夏の持つ何処か寂しさを湛えた空気感が、とても濃密でいて、それでも清涼で、
スイカの呪いに、くすりとしながらも、やっぱりそういうことなのだろうな、と予感させておりました。
展開で先読みするなら、佳代ちゃんの子供が選ばれそうなものですけれど、そうはならない。
ぼく、このお兄ちゃんがいい
と言ったサトシ。
その思いを叶えてあげようとするソウタ。
そして、怪異を受け入れようとしながらも、無力さを噛み締めるいっちゃんの、心模様がどこまでも胸を締め付けます。
花火の描写も美しいですね。
夏は打ち上げ花火ばかりが注目されますが、私はやはり手持ち花火に心惹かれます✨
ソウタはいつか、生まれ変わることができるのでしょうか。
ばあちゃんの、古を語る言葉に言い知れぬ田舎の因習に連なる空気感をひしひしと感じ、多くの者が怪異を忘れ感じられなくなっていく中で、いっちゃんだけが、現と幻を橋渡す心を持ち続けているというところに、胸を掴まれました。
ひと夏の幻
胸に染みました✨
作者からの返信
読んで戴き有り難うございました。瞼の裏へ、強烈な光のコントラストと共に焼き付けられたような、夏の思い出。その感触を少しでも切り取ることができていればいいのですが……
夏に綻ぶへの応援コメント
これは、ホラー話というよりも、まさに夏の風に紡がれる、ノスタルジックな雰囲気が漂う物語です。
エンディングで、河童のソウタとまた来年以降も会えるかもしれないと余韻を残し、感動的な幕を閉じるところに涙まで誘われます。爽やかな素晴らしい作品をありがとうございました。
作者からの返信
読んで戴き有り難うございました。ホラーに挑戦しようとしたのですが、それだけの緊張感を維持することが難しく、勝手きままになってしまいました……