草原のヒーローたち

神和(しんわ)

第1話 草原での楽しい時間

 ある晴れた夏の日、広い草原の中に小さなアリの家族が住んでいました。アリたちはせっせと働きながら、草の葉や小さな花の間を行き来し、毎日楽しく過ごしていました。中でも、小さなアリのアリスはとても元気で、探検が大好きでした。


アリスはある朝、いつものように早起きして、草原の端まで冒険に出かけることにしました。「今日はどんな楽しいことが待っているかな?」と、アリスはわくわくしながら歩き始めました。


その日、アリスは草むらの中に立派なサイのサイタロウが住んでいることを知りました。サイタロウはその大きな体をゆっくりと動かしながら、草を食べたり、水を飲んだりしていましたが、アリスが近づくと優しく微笑んでくれました。「こんにちは、小さなアリさん。どうしたのかな?」と、サイタロウは静かに聞きました。


「こんにちは、サイタロウさん!私はアリスです。今日はあなたのところに来たのは、新しい冒険を見つけたくて!」と、アリスは元気に答えました。サイタロウはにっこりと笑い、アリスにおいしい草を少し分けてくれました。


その草を食べながら、アリスとサイタロウはおしゃべりをしました。アリスはサイタロウに、最近草原で見かけた不思議なものについて話し、サイタロウもまた、草原の歴史や面白い話を教えてくれました。二人の間にはすぐに仲良しの気持ちが芽生え、楽しい時間が流れていきました。

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