いらない深さ

 深いのは話だけにしてほしいと昔なら言っていた。



 浅い成功体験でなければもう別にいい。



 マウントではなければ更にいい。




 よくいるらしいのだ。人がつらいときにわざと自分のよろこびを押しつける自称じしょう幸せ人間が。




 だまってひとりでかみしめていればいいのに誰かをこうやって巻き込んで幸せを確認したからその後大火事にあったとか。




 もしかしたら嵐にやられたのか間違えたがもう自慢してきた人間のことなんてどうだっていい。




 いや、これはいらないのは深さではなく不愉快ふゆかいさかもしれない。

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