第10話

『何か』が燃えていた。

俺は消化器を手に取り、その機械を消し止めた。


「どけっ!」


プスプスとスマホが音を立て壊れている。

「わ、私のスマホ……」


「……これは、」


ラジオが燃え上がったこと、全ての電球が割れたこと、スマホも発火した事。

全てを含めて考えると、EMP発生機を使ったテロ行為だ。


俺は急いで外を見渡す。

東京は全て火の海になっていた。

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