夢を語るも、真剣に!

 この小さな離島しまから出て、

 麻子あさこの夢を叶えるんだって。


 麻子あさこが、離島しまから出たがっているのをボクは知っていたから。

 それを叶えるが、ボクの使命なんだと

 勝手に思っていたんだよ。


 ボクだけが、麻子あさこの夢を知っていて。

 麻子あさこが夢を叶える時には、ボクは麻子あさこの隣りにいるものだって。

 それは、当然のことで、

 それ以外の想定はされていなくて。


 麻子あさこにとっても、

 ボクにそういう役目を負わせているものだと

 思ってた。


 けど、

 実際は……








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