如月神話Ep0:神々の小話。〜世界は繋がる〜
如月 愁
如月神話Ep1:世界生成から始まる神話伝説〜世界生成!最高に暮らしやすい世界創り〜
私の名前は如月森羅。
どこにでもいる一般学生のはずだったんだけど、いつもの下校中で異世界行きの暴走トラックにはねられて私は死んでしまった。
そもそもこの如月森羅という名前のせいでいじめられたこともあったけど、死にたくなるほどの苦痛は受けたことがない。
それでも辛いものは辛かった。
そんな中、私はあるゲームが好きだった。
それは街を発展させるシュミレーションゲームだ。
いろいろな条件でいろんな街を作ってきた。
…もし、来世があるんなら実際にやってみたいな……
と走馬灯のように思いつつ地面に頭を打ち付けて亡くなった。
え?なんでこんな回想をしてるかって?
それは、目の前に神を名乗る人がいるからよ。
それで…暴走トラックをぶつけてしまった代償として転生ボーナスと呼ばれる神様に願い事を叶えてもらうイベント発生中なんだけど……
「ん?世界を作ってみたい?いいよ。しっかり管理してくれるのなら10個20個作っても大丈夫だよ」
世界を作ってみたいって言ったらあっさり承認してくれた。
……そんな10個20個も管理できる気がしないけど…
まぁ、でも私が作った世界が発展する様子は見てて楽しいかも。
「そんなに楽しいものじゃなくなるけどね…ま、君なりに楽しんでみてよ。何か質問とかあるかい?」
うーん…特にないですけど作った世界に干渉することが難しい…とかそういうの条件ってどういう感じなんですか?
「問題さえ起こさなければ僕は何したっていいと思うよ〜。条件なんてその人次第なところがあるし。まぁ…君なら大丈夫だと思うけど。」
じゃあ作った世界に私が住むことってできるんですか!?それなら精一杯発展させて私の理想の世界つくります!
私は一気に複数世界管理できる気がしないので一つずつしっかり作っていきます!
「あはは!そこまで真面目で意気込む人始めてみたよ〜じゃあ、そろそろ神としての転生作業に入ろうか。」
はい!…ん?神?
「君の転生先は神だよ?流石に人種族のまま世界は管理できないから…」
あ、この体で世界を管理するわけじゃないんだ…
「流石にキャパオーバーだからね。」
神としての転生作業ってなにするんですか?
「簡単に言ったら魂の拡張、あとは神様権限って言われるものを埋め込むだけだけど…それが難しいっていうか…」
難しい…?
「えっと…君は今から僕の子ね。ちなみに拒否権はない。」
……え?
「いきなりだと思うけどちゃんとした理由があるから。魂をいじるのは簡単なんだけど、神様権限を埋め込むのは親族者しかできなくて…」
なるほど…?
「だって…ここまできて他の神に転生作業頼むのもなんか変じゃない?」
んまぁ、そうですね。
「ってことでちょっとだけ目を瞑ってて。すぐ終わるから」
はい。
「……自動詠唱開始[術式:神転生:魂源:如月愁:]
…はい、終わったよ〜」
なんか…特に何も変わった感じしませんね。
「そりゃ、魂の拡張と魂の所属場所を変更したぐらいだからね〜さて、神様権限の使い方を教えるとしようか。」
お願いします!
私はここから数日間寝ずに世界管理するうえでの注意点や失敗した際の対処方法など身を持って体験した。
「神になったから寝なくてもいいよね?」は社畜の考えでは…?と思ったけど余計なことは言わないようにした。
ここまできて世界管理が遠のくは嫌すぎるからね。
そして…私の体感が正しければ1週間後。
「うん。いい調子。もうそろそろ一人でできるんじゃない?」
ということは…!?
「世界、作ってみよっか」
やっっっったぁ!
「それじゃ、僕はこのへんで僕の世界に戻るとするよ。あ、この空間は君の空間だからそのパネルの『帰還』というところを押したらここに戻ってくるようになってるからね。」
はい!今までありがとうございました!
「うんうん。どういたしまして。あとは頑張ってね」
はい!
……よし。
最高でのんびりできて私が暮らしやすい世界、作るぞー!
まずは……世界生成!いでよ私の理想の世界!
これが如月神話の始まりだった。
ここから始まる物語は確かに未来に繋がる一つの軌跡。
IFワールドなんてない。
セーブはできない、コンテニューもできない、後戻り不可のリアルシュミレーションゲームである。
そんな彼女が最初に作った世界の名は―――
―――――――――――――――――――――――――
短編版です。
本編版はもうちょっと長くします……
神様との会話が説明不足なところある気がするし…
感想・評価・コメントお待ちしております。
してくださると作者は毎回飛び上がって喜んでおります()
本当に嬉しいからね。
では、続きは本編で会いましょう!
2024年8月23日(木)
―――――――――――――――――――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます