第9話

「残念だがこいつらを放すことは出来ないな。然るべき処分を受けるべきだ。」


「そうか…なら仕方ない。実力行使と行くか…!」



「望むところだ…!」



ランボーが弓を抜く。



臨戦態勢だ。



「行け!ギタ子!お前の真の力を見せてやれ!」



「えぇー!?私ですか!?」



他力本願かよ!



「あんたが戦うんじゃないのかね!?」



「何を言うシュー。ギタ子は薬学部の戦闘要員だ。」


確かに戦闘力は一番高そうだけれども!



「私、戦いなんて出来ません…」



「ちっ、覚醒していないギタ子には無理があったか…」



いやいや、ギタ子が本気出したら死人が出るから!



この間のは稲葉がおかしいだけだから!



「なあ、俺たちの探してた博士はこうやって見つかったんだし、謝るから許してくれねーかな?」



「なんだと?」



「ランボー、許してやれ。」



博士も援護してくれた。



「いいや、許せない!」



「えー。」



「貴様ら薬学部が私にランボーなどとあだ名を付けた時点で許せるものか…!」


まさかの私怨!



しかも俺とギタ子ただのとばっちり!



「もう終わった事をちまちまうるせー奴だなこいつは。」



「何も終わっちゃいない!何もだ!私にとって戦争はまだ続いてるんだ!」



「ちゃっかりランボー気に入っちゃってんじゃねーかよ!!」







許してくれた。

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