第6話 とある大学生の調査





「もしかして、なっちゃんについて調べているんですか?」


男は声をかけられ驚いた。

彼はフリーライターで地域と都市伝説の関係についての記事を書いていた。

声をかけた男はyと名乗った。


「これは、昔あった誘拐事件が何かの話をもとにしたものでしょうか?なっちゃんは

誘拐された子供がモデルなんじゃないですか。」

男は確信を持ってyに言った。yは笑って

「私も最初はそう思ったんですけどね。

この町でなっちゃんに該当しそうな子供やこの話が広がる前の10年間の間に7歳の子供が

誘拐された事がないんです。」

と言った。


「じゃあなっちゃんは一体何者なんですか?」

男は尋ねてふとyは一体何者なのだろうと

思った。漠然とした不安が男を襲ってきた。



数日後 男は調査をやめた。


その理由を知るものはもう誰もいない。


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