第30話 平和な日常

ナビィがひよこたちに向かって「ナビィが育ててる植物は食べないでね。それ以外は食べていいよ」と諭すと、ひよこたちは彼女の言葉を素直に聞き入れ、指定されたエリア以外の雑草や昆虫をついばむようになりました。


日が高くなると、ひよこたちは疲れたのか、畑の端にある日陰へと歩き始めました。そこには、猫がのんびりとお昼寝をしていました。ひよこたちは、猫のふわふわとしたお腹の毛に引き寄せられるように集まり、そこで丸くなって昼寝を始めました。猫も特に気にする様子もなく、そのまま静かに眠り続け、畑にはのどかな風景が広がりました。ナビィはその様子を見て、微笑みながら「うん、これで安心だね」と言いました。


一馬も、そんな光景を見ながら、穏やかな農場の生活を感じ取っていました。この環境での新しい日常が、彼にとって少しずつ自然なものとなりつつあることを実感しました。

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