第16話 しょ しょうご君釣り(犯罪)
私はしょうご君に対して狡猾なことをした。なんとかコミュニケーションを取ろうと企み、彼を釣った。
おもむろに、私は「椀一式」という題の本を出し、中を開いた。お椀自体に興味があるのは確かだ。しかしわざわざしょうご君の横で読む必要はない。それなのになぜそんなことをしたのかというと、かなり高い確率で興味を示すと予測したからである。つまり、その本を餌にしてしょうご君を釣った。
純朴な紳士しょうごは、簡単に釣られてしまった。
しょ「ん、なに読んでんの?」
犯人「これはね、お椀」
しょ「お椀の図鑑!」
犯人「そう!」
嬉しかった。どうせ興味示すだろ、と思って仕掛けた犯人たる私だが、やはり、しょうご君と話せたのは嬉しい。
10分後、彼は躊躇なく屁をこいた。
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