冒険者の仕立て屋さん『外見偏差値カンストオーバーの彼女は、今日も愛の言葉を真に受てくれない』爺さんの未練のために、異世界で一番の名店「コンビニ」に。いつか、行けたら良いな。

ヤナギメリア

ぷろろーぐ【コンビニ回】655文字

 爺さんから結局詳しく聞けなかったが、コンビニとは何でも売っているお店の名前らしい。

 何でも売っている。素晴らしい事だ。きっと異世界では知らない者も居ない、世界一で、唯一無二の名店なのだろう。


 きっかけは、些細なことだった。

 俺の祖父は、いわゆる異世界転生者……リインカーと、呼ばれる人種だったらしい。


 狂人の類いでなく、一応リインカー医療教会から認定されている本物だ。見せてもらった旅券帳にも、ちゃんと書いてあった。


 幼い頃。よくわからない言葉で、よくわからない知識で、よくわからない事をしていて、人助けをして、あまり人と話さない人だった。


 彼がある日。一言だけ呟いた。


「帰りたい……帰って、コンビニ行きたい……」


 彼は向こうの言葉で、コンビニに来店して、いらっしゃいませ〜と、言われたいだけだった。


 俺は心のどこかに、そんなどこにでもある思い出が、きっと心残りになっている。


今日も俺は愛すべきお客様に。……彼女に。


「いらっしゃいませ〜」と、挨拶をしている。





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