冒険者の仕立て屋さん『外見偏差値カンストオーバーの彼女は、今日も愛の言葉を真に受けてくれない』爺さんの未練のために、異世界で一番の名店「コンビニ」に。いつか、行けたら良いな。

ヤナギメリア@アリ許🪶カクヨムコン参加中

ぷろろーぐ【コンビニ回】655文字

 爺さんから結局詳しく聞けなかったが、コンビニとは何でも売っているお店の名前らしい。

 何でも売っている。素晴らしい事だ。きっと異世界では知らない者も居ない、世界一で、唯一無二の名店なのだろう。


 きっかけは、些細なことだった。

 俺の祖父は、いわゆる異世界転生者……リインカーと、呼ばれる人種だったらしい。


 狂人の類いでなく、一応リインカー医療教会から認定されている本物だ。見せてもらった旅券帳にも、ちゃんと書いてあった。


 幼い頃。よくわからない言葉で、よくわからない知識で、よくわからない事をしていて、人助けをして、あまり人と話さない人だった。


 彼がある日。一言だけ呟いた。


「帰りたい……帰って、コンビニ行きたい……」


 彼は向こうの言葉で、コンビニに来店して、いらっしゃいませ〜と、言われたいだけだった。


 俺は心のどこかに、そんなどこにでもある思い出が、きっと心残りになっている。


今日も俺は愛すべきお客様に。……彼女に。


「いらっしゃいませ〜」と、挨拶をしている。





☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆★


 数ある作品の中からこの作品を選んで、プロローグを最後まで読んで頂きありがとうございます!


 今後も読み続けてもいいかなと思って貰えたら、是非↓↓↓のように、☆評価を頂けると作者のモチベーションがぐぐーんと上がり、大変励みになります!


 読めるかな   ☆

 まぁまぁ面白い ☆☆

 面白い     ☆☆☆


 また、♡や応援コメントも、是非お寄せ頂ければ幸いです!

 少しでも読者様と共に、楽しくなるようにがんばります!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る