第7話 硝子の中
大切な君を、ずっと探していた。硝子の中に閉じ込められて、もう触れたくても触れられない。割ってしまったら君も壊れてしまう。青い空と夕空を、一緒に眺めた綺麗な瞳さえ硝子の中。透明な季節が巡って優しい風が吹いても君は眠ったまま。冷たい硝子に手を当てる。奇跡の目覚めを、密かに願い続けて。
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