アリ
ブックマーク,応援,評価ありがとうございます。
励みになります。
よくよく考えたら鬼の手ってぬ〜べ〜と同じだということに気付いて、やっべってなってます。
______________
進んでいると、ドローンのディスプレイにコメントが流れていることに気がついた。
『悪魔は魔法が得意な感じですか?』と書かれている。
「そうすね、この子はザベルって言うんですけど、ザベルは魔法が得意かな?」
俺はドローンに向かって答えた。
「悪魔は魔法が得意だな!でも得意な属性はバラバラだな!」
ザベルは空中で飛び回りながら言う。
しばらくすると前方に大きな岩が見えてきた。ただの岩のように見えたそれが、突然ゆっくりと動き出す。岩の正体はゴーレムだった。
「ゴーレムか、久々だな」
「いくぜー!」
ザベルが鬼の手を発動し、飛び上がってその巨大な岩の塊に強烈なパンチを浴びせる。
ゴーレムは仰け反るものの、すぐに体勢を立て直して腕を振りかぶり反撃しようとしていた。
俺は氷の玉を生成し、ゴーレムに向けて放った。
氷の玉がゴーレムの体に直撃すると、ゴーレムは倒れてバラバラに崩れ、光の粒子に包まれて消えた。
そして前と同じように鉱石をドロップした。
「魔石じゃないのかよー」
「魔石はまたそのうち取れるだろ、たぶん」
俺は鉱石をリュックに詰め込み、先を急ぐ。
再び歩き始めると、ディスプレイに新しいコメントが流れた。『黒木さんは魔法使いなんですか?』と書かれていた。
「ジョブは……そうですね、内緒です」
一応特殊ジョブだけど今のところ大したジョブスキル覚えてないんだよな。ジョブ特性が強めだからまだいいけど。
しばらく進んでいると、今度は前方に白く大きな蟻の魔物が姿を現した。
その白い蟻は俺達に気が付くと甲高い鳴き声をあげ、周囲に魔法陣を出現させた。そこから次々と蟻の魔物が召喚されていく。
俺はスケルトンたちに「殺せ!」命令を下し、スケルトンたちはすぐに蟻たちの元へ向かっていく。
ザベルは飛び上がって、空中から炎の玉を連発し始めた。
スケルトンたちは蟻の群れに突撃し、剣で次々に蟻を倒していくが、白い蟻はその間にも次々と仲間を召喚していた。蟻の数がどんどん増えていく。
「これだとキリがないな」
俺は白い蟻に目をつけ、その召喚を止めるべく走り出した。
接近する俺を察知した白い蟻は、口から液体を吐き出してきた。
「当たるかよ!」
俺はその液体が危険だと判断し、素早く飛び避ける。
そしてすぐに白い蟻に接近し、黒剣を振り下ろしてその体を一気に斬り裂いた。
白い蟻は断末魔の叫びをあげ、力なく地面に崩れ落ちた。光の粒子に包まれながら、蟻の体は消えていった。
そして召喚された蟻たちも消えていった。
「やったな!」
「あぁ、思ったよりは強くなかったな」
俺が肩の力を抜くと、地面に階段が現れた。
「お、次の階層か。早くて助かるな、そんじゃ行くか」
「よっしゃー!そろそろ昼飯か?」
「ちょっと早いけど、そうするか」
「やったー!」
そんな会話をしながら階段を下りていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます