探検隊と古代人ココ

仲仁へび(旧:離久)

探検隊と古代人ココ



 その生き物はここにいた。


 けれど今はもういない。


 その生き物は冒険をしたがっていた。


 けれど決断するその時までは、そうしなかった。


 その時までここにいたから、その生き物はココになった。


 ココはここにいなければならない、重要な存在だったらしい。


 ココはどこかに行ってはいけない。


 けれど今はいないから、何か理由があってここから離れてしまった。


 彼女に何があったのか、ここに来た者達はわからない。


 ただ思いにふけることしかできない。


 けれど、ココは冒険をしたがっていた。


 思いを知れば、それだけで少しは分かった。


 それは性格ではないけれど、ココが何をしたのか予測する材料になった。


 果たして、ココは本当は何をするために、どこに行ったのだろうか。


 それを知るものは誰もいないけれど、ココの足跡を求める者達はそれでも良かった。


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