episode7.〇〇べからず
日報受取人⑦
これはある男の報告である。
岡山県にある山道には○○べからずという木製の看板が立てられていることがある。その看板を目撃した場合、その場所から戻った方が良い。
当該看板は岡山県の一部地域で報告された怪奇現象である。看板は報告者によると木製であること以外は朽ちている物や新品同然の物など場所によって形等は様々。
看板には、あるくべからず、もどるべからず、きくべからず、など○○べからずと筆で書かれている。
また、該当看板を通り過ぎた際に、体の一部が動かなくなる、五感の一部が機能しなくなるなどの現象が起こる。
該当看板の奥には人のようなものが倒れている場合が確認されているが本当に人間であるかどうかは不明。
オカルトルポライターの人見秀一氏は該当の看板を目撃し、看板の奥へと進んだところ、身体の一部が動かなくなったが無視して前に進んだ。すると、また同じような看板を発見し、奥に男性が倒れていたが、文字を読み急いでその場から元の場所に戻り帰宅した。後日、その場にもう一度行ってみたが該当の看板は既に撤去されていた。
今も尚、岡山県内の山道に看板の設置はされているが5ちゃんねる「怪奇現象を話そうの会」にて話題になったこともあり、岡山県以外にも看板が設置されていることがある。ただ、どの看板を通り過ぎても特に怪現象は確認されていない。
怪奇現象が起こる看板が設置されているのはあくまで、岡山県の山道である。
登山家、中富順次氏は該当の山の近くにて村人に話を聞いたがその話をここでするなと釘を刺され、その場から逃げるように立ち去った。
また、その道は神様の通り道であり、神様に無礼を働いた(看板の行いに背いた)者が怪現象に見舞われるのでは無いかという説がある。
以上。
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