詩集 きみとぼくの二人語り

沼津平成

第一幕 15歳の詩

思春期

第1話 思春期

桜が愛を応援している

ホームに突っ立つ一本が

愛の体は列車を待つ

やがて列車がやってきた

愛と桜の隔たりは

やがて過ぎ去ってゆくが

そのとき愛の体は

なにともいえない感情に

包まれている……

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