試験の帰り道

「あのお菓子屋さんの魔法、英語の試験の合格に使えばよかったさー」

「もう1回、行ってみる?」


「そうだねー」

「て、あれ?こないだの可愛いお菓子屋さん、なくなってる...」


「うわっ!なんで?なんで、ないのー?」

「お姉さん、ほかのとこに行っちゃったのかなー?」


「うわーっ!まじかー」

「もう魔法、仕えないのか~」


「実力で合格するしか...」

「ぜったい、ふたりとも合格してるさっ」


「だよねー」

「ふたりでいっしょに行きたいもんねっ」



「あっ、あそこにいるの、あのお姉さん?」

「あ、ほんとだ!お菓子屋さんのお姉さん」


「お姉さーん」

「お菓子屋さん、別の場所に引っ越すんですねー?」


「魔法で試験に合格したいんですけど...」

「え?魔法使わなくても、ふたりとも合格してる?ほんとですかー?」


「あ、お姉さん、消えちゃった...」

「ほんとだ...」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る