拾った子供がヤンデレになって互いに共依存していくお話

ルイ

未成年を拾う

もう何日目の会社で迎える朝だろうか

そう考えるがすぐにその考えを捨てる

考えても無駄だ

あぁ頭が働かないもう働きたくない

そう考えるが全てはお金のためだ働かないわけにはいかない

今の私の頭にはと言う二文字すらも浮かばない

しかしようやく今日は家へと帰れる日だ

私の今の頭は脳内麻薬で満たされているようだ


会社をでて外の空気を肺いっぱいに吸う

ああ気分がいいまるで天国に来たようだ

雨が降っていていたのでコンビニでビニール傘を買い再度自宅へと歩きはじめる

ついでに少しばかりの食料も買い込んだ


自宅へと何も考えずに向かって歩いているとふとある場所で立ち止まる

なぜか横にあるごみ捨て場に目が行く

ただごみが捨てられているだけなのに目がそらせない

気でも狂ったのだろうか私はゴミ捨て場へと向かいゴミをあさる

そして私はある物を見つける「なんだ....これ」私はそんな言葉が出る

ラブドールという考えも浮かんだがそれにしてはリアルすぎる

目の前には女性それもおそらく未成年の子がいた

ぼさぼさで清潔感がなくまるで死んだような見た目に私は戸惑ったが

私は急いで女の子を抱え自宅へと向かう

ビニール傘なんて忘れてしまったように置いていき、雨に打たれてスーツがびしょ濡れになって肌に張り付いて動けないのも気にせず

まるで私には自分と彼女の存在しか認識できないような状態だった


「はあ、はあ」俺は運動不足の体を無理に使ったせいで体中が悲鳴を上げているがそれでも私は彼女を急いでシャワーを浴びさせる


彼女の体は一通り洗い着ていた服は洗濯しているので俺の服を着せる

それでも彼女は目を覚まさない

私は彼女の手を握る

そしてどれだけの時間が過ぎただろうか

彼女はゆっくりと思い瞼を開けた

「あっ!起きたかい?大丈夫か....」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい........」そうすごくおびえた様子で頭を抱えてそう叫ぶ

私は「大丈夫だから....安心して私は何もしないから!」と必死に彼女をなだめる



「大丈夫かい?これでも食べるといいよ」

あの後時間をかけて彼女をなだめた私は彼女にコンビニで買った食料を彼女に手渡す

「あっ..あ、ありが...とうございます」そう彼女は震えた手つきで受け取る

「安心していいからね。ここに君を虐げる人はいないから....」と安心させるように彼女にやさしく伝える

彼女はハムスターのように鮭おにぎりを頬張る

私たちの間に会話はない。ただ彼女が鮭おにぎりを頬張り時間だけが過ぎてゆく


彼女はおにぎりを食べ終わり

「あり...あ....ありっ...ありがとう.....ございましゅ...」

彼女はハッとしたような顔をして顔が真っ赤になる

「ぷっ」と私はつい吹き出してしまう

彼女もぎこちない笑みを浮かべて笑いあう

彼女はおそらく虐待されていて弱り切っていた

私も弱り切っていた

そう考えると彼女のほうが何倍もつらかったのだろうとは思うが私もあまり変わらないのではないだろうかとそんな考えながら私たちは幸せな時間を過ごすのだった

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