第三章

第14話


 ぼ、ぼ、ぼ、冒険者証が没収されましたぁ!


 わわわ。また怒られるのでしょうか。


 ひぃ。受付の人が戻ってきたぁ!


「え、えっと。すみませんでした!」


「え?」


 あれ。どうやら違ったらしい。



 冒険者証が帰ってきました。

 色が違うけど。


「あれ? こんな色でしたっけ。」


「それはランクアップのせいです。」


「ら、ランクアップ?」


「冒険者には信用できるかのランクがあるんですよ。」


「へえ。じゃあ、いいことなのか。」


「はい。」


 ちなみに、先ほどの早とちり謝罪事件はなかったことにした。

 誰も、何も見ていない。よし。


「これでFランクからEランクになります。」


「わあ。やった!」


「では、失礼します。」


 そう言って受付の人は帰っていった。今日は助かった・・・




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