「この世で一番好きな『まんなか』ってなに？」

「まじで何言ってんの？」

「永世中立国とかですか？」

「はい？」

「あ、ほら見て、あのマスター、カウンターのちょうど真ん中に立ってるよ。左に五歩、右にも五歩」

「わかんないよ、七歩かも」

「あたしはね〜今日が一番好き」

「今日？」

「七月二日は、一年のちょうど真ん中です」

「今年は明日も真ん中じゃない？」

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