凡人B
星るるめ
変人Aは凡人B
奇奇怪怪探して泳げば午前4時
そりゃそうさわかっているよこのホシに
おかしなものなどどこにもないの
何もない日からは何も生まれない
僕の目に映る全てが痩せ細る
色のない僕からこぼれる透明の涙
それなのに なぜだろう
動かぬものからドクドクと
溢れ出すそれは嫌に鮮やかで
ばかみたいそんな程度の快楽で
この世に浸っていられるなんて
涙目に映る世間が汚く滲む
その一瞬幸と不幸がバグって見えた
そんな声僕には2度と出さないで
そんな顔僕には2度と見せないで
学ばない鏡の向こうのそいつに叫ぶ
そしたらそいつも叫び返すんだ僕に
もっとひどい顔でもっとひどい声で
そのうち意識が遠のいてゆくよ
警告音 ここよりずっと遠い場所
安堵する 生きてる証の口内炎
これだけがたった一つの存在証明
どこへ行くどこまで行けるあと数十分
繕ってつぎはぎだらけの人を見て
可哀想、そう言いそっとその手を握る
思い通りの展開に
声を出して笑ってしまいそう
おかしいねだって全ては嘘だもの
ゆめまぼろし空想妄想作り話
それでいいそれでいいんだもう朝が来る
つまらぬ話はここでおしまい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます