第20話 いまから不安な慰安旅行?

 近所のモールでフェルーナの慰安旅行の準備をした僕、たまたま会ったタミーちゃんにもシャツ選びを手伝ってもらえてラッキー、これで少しはタミーちゃんの僕への心象が良くなってくれるとイイんだけど・・・


>数日後、慰安旅行当日・・・

「あぁ~あ、とうとう慰安旅行当日かぁ~、今日も学校には行けない・・」

 僕は慰安旅行に参加することを心から喜べないでいる、その理由はフェルーナのバイト女子5人の存在に他ならない! タミーちゃんを除いた4人が僕に対して妙な感じなんだ、僕的には女子と仲良くなるのはウェルカムなんだけど、女子のほうからガンガン来られるのってちょっと勘弁してほしいかな・・

 タミーちゃんについては、初めの不審者疑惑騒動以来、敵意さえ感じるほどに嫌われてる感じなんだけど、先日モールで会ってからはちょっとだけだけどタミーちゃんの僕への態度に変化があるように思えてる・・・

 いろいろなことを考えながら、僕は準備を済ませて待ち合わせのフェルーナへチャリで向かった・・


>フェルーナ

「おはようございま~す」

裏口から厨房へ入るともうイズミちゃんと梨絵ちゃんが来ていた。

「あぁ、おはよ~ユウト君、寝坊せずに来れたようね、旅行に何か期待でもしてるのかしら? ウフッ」

「その期待にわたしが答えてあげてもいいわよ~、フフフ」

「あ、朝から何言ってるんですか? べつに何も期待なんてしてないっす」

「そ~う? 残念ね、今夜はいつもがんばってくれてるユウト君にいろいろサービスしてあげるつもりだったのだけど、いらないかしら?」

「い、要りません!」

 あさイチから、イジラレまくりだけど、今日のふたりはいつものユニフォーム姿とは違って、なんていうか・・イイ感じ、イズミちゃん清楚な大人の女性って感じだし、梨絵ちゃんはどこかのキャンパスにいそうなザ・女子大生って感じ。

(こういうふたりもイイなあぁ~・・)

 と、ちょ~っと油断してたら、それを見逃さずイズミちゃんが突っ込んできた。

「あら~、ユウトく~ん、わたし達のこと見つめちゃてどうしたのかな~? もしかしていつもと違うわたし達の美しさに見とれちゃった~?」

「えっ?! い、いやぁ、そんなことは・・」

(マズい、油断したッ!)

「そんなこと言っちゃっても、顔が真っ赤だよ~、やっぱり今夜のサービスは必要そうね、梨絵もそう思うでしょ~?」

「そうね、このままわたし達を見てるだけっていうのも可哀そうよね、今夜はみんなでサービス決定ね、ウフフ」

「み、みんなでサービス~??」

「ユウト君ひとりと女子5人じゃ、サービスっていうより、オモチャ的よね、ウフフ」

「そうね、今夜のユウト君はわたし達のオモチャ~、オモチャ~、キャハハ~」

(ついにオモチャ扱い・・・このバイトやめたくなってきた・・)

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