第43話 辛っ!?旨っ!?ラノベかよ!
「結構辛くしちゃったけれど、大丈夫かな?もし、辛みをもっと足したいなって思ったら、このラー油を下に沈んでいる粉ごとかけて辛さを調節してね。」
「アインが麻婆豆腐を作っている最中にかなり目に刺激が来ていたけれど、それだけ辛いって事よね。大丈夫かしら?辛い感じを出している唐辛子の赤さが凄いわね。でも…楽しみだわ!早速食べましょう!…パク」
「おぉ~~赤いです!でも、白と黒と緑が綺麗ですね!麻婆豆腐楽しみだったんです!わたしも…パク」
「「辛いわ(です)!でも、おいしいわ(です)ね!!!」」
僕もたまらず麻婆豆腐を口に運ぶ。…パク
うん...いいね!この辛さと確かな旨味が最高だね!今回は、僕にとって丁度いい辛さにしてあるから本当に美味しく食べられるよ!ごはんが進むし、サラダやジャスミン茶の口直しも良いアクセントになっている。
辛!旨!辛!!旨!!辛!!!旨!!!の連続パンチが良い。お母さんとアルエの二人も手が止まらないようだ。
と言うか…2人ともラー油を足して辛みを足していない?そんなに辛いのが好きなの⁉
…食事中に思うのもあれだけれど、後でお腹を壊してトイレとお友達にならないか心配だよ。
「この辛さがたまらないわね。辛さの中に旨味がちゃんとあるところが手が止まらなくなるわ!ラー油を足してもっと辛くしても美味しいかしら。辛さにも刺すような辛さと痺れるような辛さがあって面白いし。辛い料理の虜になりそうよ!」
「わたしも辛い料理が好きです!激辛最高です!からしの辛さも良かったですけど、唐辛子や花椒の辛さも良いですね!これ、わたしも作れるようになりたいです!ママと一緒に和食本から読み始めて、今色々見ている最中ですけど中華勉強したいです!」
「うん。是非アルエにも今度作って貰いたいな。因みに、辛い料理は中華の中でも四川料理に多いからね。辛い食べ物なら四川料理を勉強すると良いと思うよ。」
「四川料理!わたしは、これから四川料理を中心に勉強していきます!もちろん、他の料理も勉強しますけどね!」
昨日辛い物を出した事で、2人が辛い物に抵抗が無いどころか好き寄りだと思っていた。しかし、こんなにも嵌ってくれるとは思わなかった。
僕の2人を辛い料理に引き込もうと思ったが、予想以上に効果があったみたいだ。これで、これからも辛い料理を出す事に抵抗が無くなるから嬉しいね。
僥倖!
………
……
…
「辛い料理って美味しいわね。アインに作って貰うまで辛い食べ物って食べた事が無かったけれど、癖になっちゃいそうよ。」
「僕も辛い料理好きだから、お母さんにも気に入って貰えたなら嬉しいな。でも、辛いものを沢山食べるとお腹が弱い人だと結構お腹を下して、トイレが大変なことになるみたいだから気を付けてね。」
「え゛っ…⁉」
「うん...でも、毒じゃないし魔法で治せるから駄目な様なら言ってね。アルエもだよ?いつでも言ってね。」
「はい!でも、わたしは一人でいた時から辛い物を食べていましたよ。他のドラゴンは辛い木の実は食べなかったんですけど、わたしはそれが好きだったので食べていたんです。他のドラゴンに横取りされない物だったので、食いつないでいくのに重宝したんです。」
「そうなんだ。でも、人間の姿に成っている時だと大丈夫かどうかは分からないからね。僕も魔法のことを知り尽くしている訳ではないから…一応、今迄との相違があるかないかの秤にもなるから、何かあったら直ぐに言ってね?」
「はい!分かりました!」
昼食の感想を皆で言いながらお母さんの部屋へ行き、14時までは勉強をすることになった。お母さんは料理の本を読んで、アルエは計算の勉強の続きをやるようだ。
お母さんは今迄和食を中心に勉強をしていたが、これからの昼食がアジフライ、チキン南蛮、天ぷら、ハンバーグ、すき焼き、よだれ鶏となるので各料理の予習やその料理の応用などを中心に勉強するらしい。
アルエは、前回と同じく3桁の足し算引き算をひたすら解いていた。次回からは九九を学んでもらおうかな?
…アルエの知能が高すぎる件に毎回驚愕だよ...
勉強が終わり今日もビーフシチュー作りが始った。今日は、まず材料を選ぶところからだ。
「それじゃあ、アルエは野菜とお肉を選んでもらえるかしら?私は、それ以外を用意するから。それで、明日はお互いに今日と逆の物を用意すると言う感じでいきましょう。」
「はい!任せてください!…確か、玉ねぎ、人参、セロリ、ニンニク、トマトと牛のもも肉ですね...持ってきます!」
「お願いね。こっちは...ブーケガルニからね…ローズマリー、タイム、ローリエ、パセリよね…それと、赤ワイン、チキンブイヨン、デミグラスソース、バター、塩、黒胡椒で合っているわよね?」
「こっちは準備完了です!ママの方は大丈夫ですか?」
「ちょっと待ってね………うん。これで準備できたはずよ。でも、一応2人で足りないものが無いか確認しておきましょうか。」
2人で食材の確認を行い不足が無い事を確かめている。ちゃんと全部揃っているから大丈夫だけれど、ダブルチェックは大事だね。
「大丈夫、ちゃんと食材は揃っているわ。それじゃあ、下拵えから始めましょう。まずは、2人で野菜を切る所からね。」
「はい!それならわたしは、玉ねぎ、人参、ニンニクの皮剥きから始めますね!…それと!おにいちゃん!今日は、教えてもらわなくても作ってみせますよ!ちゃんとわたし達の事見ていてくださいね!」
アルエが、僕に対して可愛い宣言をしてきた。直ぐに真剣な顔になって料理を始めてしまったが、あれは脳内メモリーに保存決定レベルに可愛かったね。元のサイズのドラゴン状態だと僕目線はカッコいいのに、人間形体になると本当にただの可愛い女の子になるんだよね…凄いよね
ちょっと、思考が可笑しな方向に進んでしまったが改めて2人の仕事を見る。最初にお母さんがセロリとトマトを切っていき、アルエが野菜の皮を剥いていく。その後2人であっという間に野菜を切り終えてしまった。お母さんは流石だけれど、アルエも地頭が良いせいかどんどん手際が良くなっている。
続いて、お母さんがお肉に塩をして小麦粉を薄く纏わせてからバターを入れたフライパンで焼き始め、アルエが香草をまとめてブーケガルニを作っている。その後、手の空いたアルエが焼いたお肉を取り出しておくためのバットや、次に使う野菜やバター、塩なんかを用意しているのが凄すぎる。完全に料理の流れが分かっていて、次に何をしたら料理がスムーズに進むかを考えている動きだ。
まだ料理を始めて数日だよね?なんでそこまで気が付くのかな?
本当に、直ぐに僕もアルエに料理で負けてしまいそうだ…気合を入れないとね!
お母さんが野菜を炒め終わり、今は鍋で赤ワインを煮詰めている最中だ。ここまで30分程しか経っておらず、本当に手際が良すぎる。最初の食材の確認の時間もあったのに、あっという間だった。
「2人とも早すぎ…もう、後は赤ワインとかデミグラスソースとブイヨンとかを煮詰めたりしていくだけじゃん!まだ2回目だよ⁉なんでそんなにできているの⁉」
「あら。そんなに褒めてくれるなんて嬉しいわね。ありがとうアイン。それはもう、アルエと手順とかお互いの手助けとか沢山意見を交わしていたもの。ね~~~~アルエ♪」
「はい!いっぱいお話して手順を頭に入れていましたから!ね~~~~ママ♪それと~おにいちゃん!凄いと思ってくれたなら頭をなでなでしてくれるとか、もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
「いや…これだけ凄いなら、沢山褒めたくもなるよ!それと、頭くらい撫でるから何時でも言ってくれていいよ?」
「チッチッチッ…甘いですよおにいちゃん。何時もみたく可愛いねって言われながら頭をなでなでされるのと、凄いねって言われながらでは、おにいちゃんから貰える栄養が違うんです!」
なでなでから貰える栄養ってなにさ…まあいいけどね?可愛いは正義だ
アルエの事を褒めながら撫でていると、お母さんも寄ってきて「んっ」とか言いながら頭を出してきたので、お母さんも一緒に撫でることになってしまった。
転生したらお母さんが可愛すぎる件。~転生したら可愛いお母さんと幼女ドラゴンにドキドキさせられて困ってます~
なんか、ラノベのタイトルみたいなものが頭に思い浮かんでしまった…でも、僕は悪くない!悪くないったら悪くない!
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