第24話 鏡の中の世界
新しい鏡を買ったXさん。
ある朝、髪を整えていると、鏡の中の自分の動きがわずかに遅れているような気がした。
気のせいだと思ったが、日に日にそのずれが大きくなっていく。
家族に相談しても、誰も気付かない。
ある日、鏡の中の自分が先に動き、Xさんに向かって不気味な笑みを浮かべた。
恐ろしくなり鏡を外そうとしたが、どうしても外れない。
Xさんは思わず鏡に拳を叩きつけ、鏡は粉々に割れた。
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