廊下の貼り紙
「あ?ねえねえ、はなっち!」
「え、なに?」
「あの、貼り紙は?」
「うちの美しいポスターでも貼ってあるー?」
「貼ってないわっ、そんなのっ」
「じゃなかったら、なにー?」
「あれだよー、留学の」
「ああ、夏休みのロサンゼルス留学のやつねっ」
「夏休みにロサンゼルスに留学できるのー?」
「そうだよー、毎年やってるよっ」
「えーっ?さすが...さすが沖縄の中学だあああ」
「そんなに、すごいー?」
「中学生でロサンゼルスに留学するなんて!なかなか、ないと思うよー」
「え、ほんとー?そうかなあ...えへへ...照れるなあ」
「なんで、はなっち、照れてるんだよっ...え?もしかして...」
「ん?どした?」
「もしかして、はなっち...ロサンゼルスに...」
「え?うち?行ったことないし...行く予定もないよー」
「あー、びっくりしたー」
「なんでよー」
「はなっちに先こされたかと思って...」
「ってことは~、あやなっちくん!もしかして...ロサンゼルスに行こうと...?」
「え?...今、あの貼り紙見て...行ってみても、いいかな~って」
「うわっ!まじか...あやなっち!」
「だれでも行けるの?」
「たしか...英語の筆記と面接あったと思うよー」
「その試験に合格すれば、行けるのかっ?」
「そうだろねー」
「よしっ...」
「ん?なに...あやなっち...もしかして」
「うんっ、ロサンゼルス行きたいー」
「えーっ?そうなんだー」
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