16話 イケメン

俺は織川優人。高身長の超イケメンだ。

「織川くんカッコいい〜!」

「キャー織川くんよ〜!」 

このように俺が歩いただけで、女子の視線を独り占めできる。

他の男たちから嫉妬の視線が向けられるが、気にすることはない。

悪いな、俺とお前らでは顔面偏差値に差がありすぎる。


ある日の帰り道、今日も通りすがりの女子たちにキャーキャー言われながら歩いていたので気付けなかった。

俺の背後に忍び寄る男たちの影に。


翌日。

「何あのブサイク」

「あんなキモい人いた?」

「すっごい顔腫れてるじゃん」

「なんであんなブサイクが織川くんの席に座ってるの?」




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