応援コメント

命の天秤 ~ もしもトロッコ問題が裁判になったら? ~」への応援コメント


  • 編集済

    興味をそそられる内容でした。トロッコ問題では、100% 5人が死ぬか、100% 1人が死ぬかの選択になりますが、現実の事故では、100%はありえません。狭山は5人が働いている現場を見ているので、レバーを引かなければ5人死ぬのは、ほぼ確実、それでも99.9%とか、でしょう。もし一人でも助かれば奇跡かもしれませんが……
    一方レバーを引いた場合、別の1人が死ぬ確率は、もう少し低いでしょう(例えば95%とか)。狭山はこの1人が作業しているはずと知っていますが、実際に見てはいません。何らかの理由で、作業をしていない可能性もある訳です(それでも奇跡でしょうが)。現実は何が起こるか解りません(理屈っぽくなって申し訳ありあせんが)。狭山がレバーを引いたのは、犠牲を少なくするためではなく、助かる可能性が高い方、奇跡を願ったたためかもしれません。

    判決は妥当でしょうが、被害者の心情を考えれば疑問も。法律を詳しく知りませんが、執行猶予付き有罪判決の可能性は?(殺人で執行猶予付きがあり得るのか?ですが)。

    そして、狭山と川村の人間関係の言及がありませんでしたが、もし2人の仲が悪かったら…… さらに考えさせられてしまいます。

    作者からの返信

    アイス・アルジさん
    深く考えていただきありがとうございます。
    これは倫理学上の問題なので、誤差はなく、ゼロかヒャクで考えるもので
    この小説はそれが実際に起きたら、という設定で書いているので
    やはり細かいところでツッコミどころはありますよね^^;
    どれが正解というものはない問題なので、こうして
    読者様がいろいろ考えてくださるのが、私としてはとてもありがたいことだと思います。
    とても丁寧にコメントしていただきましてありがとうございます!!

  • 企画から来ました。
    思わず引き込まれてしまいました。
    これって立場によって意見が違いますよね…
    そこも含めて深い作品でした。
    執筆活動頑張ってください!

    作者からの返信

    たゆさん
    お読みいただきましてありがとうございます!
    どちらの選択が正しいかなんて決めることはできない難しい問題ですよね。
    深い作品と言っていただき嬉しいです。
    ステキなコメント、ありがとうございました( ღ'ᴗ'ღ )

  • 「新作の本棚企画」から伺いました。ゆ〜です

    トロッコ問題のリアル裁判…
    これは人によって考え方は違いますし、難しい問題ですよね…
    もしも挟山さんがトロッコの分岐を変えていなければ、また別の裁判が起こったのかもしれません。

    リアルな倫理的裁判、臨場感があり、面白かったです!!

    作者からの返信

    ゆ~さん
    お読みいただきましてありがとうございます。
    読む人によって考え方は変わりますよね。
    主人公が一人の方を救っていれば、今度は五人の方から恨まれていたでしょう。
    臨場感があると言っていただきありがとうございます( ღ'ᴗ'ღ )

  • こんにちは。
    自主企画への参加ありがとうございます。

    ふむ。重いテーマの作品ですね。
    自分は法律的にどうなるかは詳しくないですが、作者さんのお考えは理解できます。
    参考になると思いました。

    作者からの返信

    暇潰し請負人さん
    お読みいただきましてありがとうございます。
    命の重さを扱っているので、確かに重いテーマです。
    この問題は、どちらが正しいというものはなく、それぞれの人間の思想というか
    哲学が表れる議論テーマなんですよ。
    お読みいただき、コメントも入れていただきましてありがとうございます。


  • 編集済

    行動したことには色んなものが付随するけど、
    行動しなかったことには割と何も付随しないんよなぁ

    トロッコ問題って割と書き方が意地悪なことが多くて、この話でもそうだけど
    選択肢は
    A. 何もせず5人を見捨てる
    B. レバーを動かして1人を殺し、5人を救う
    なんだよね、、、

    自分だったら責任負いたくないから、5人見捨てるかもなぁ、、、
    5人の方に恋人がいたら、レバー動かしちゃうかも?恋人助けたいあまりの行動で結果が見えてなかったとかで心神喪失って狙えるのかしら?や、

    作者からの返信

    弥彦乃詩さん
    お読みいただきましてありがとうございます。
    トロッコ問題は、議論をわかりやすくするために、二択になります。
    第三の選択肢は無しなんですよね^^;
    ディベートに近いものがあります。
    ディベートの場合は、A notA の2択で議論することになります。
    これは、論点を明確にするために仕方のないことです^^;

    で、なるほど、責任を負いたくないからレバーには触れないとのことですね。
    引かない側の主張は、そのような感じの主張が多いです。
    なので、トロッコ問題では、どちらを選んでも法的な責任は問われないものとする、という条件がついています。
    この作品は、そんなトロッコ問題であえて法的責任を追及する、という実験的な意図で書いた作品になります。
    ご意見を寄せていただき、とても嬉しいです。
    ありがとうございます。


  • 編集済

    難しい問題ですが事故現場の救急医療にも同じことが言えます。助かるか判らない患者一人に全力を尽くすよりも助かる患者を複数助ける方が効率的です。
    又、この場合業務上過失致死にはなるかもしれませんが殺人罪は難しいのではないでしょうか?少なくとも殺意はなかったのですから。
    特に危険を報せる努力もしており、殺人罪は検察は負ける可能性がある以上避けると思います。
    さらに、死んだ一人は妻にとってはかけがえのない1人ですが命の価値が平等であるとすれば、1人より5人を助けることは多数決の原理ではしょうがないでしょう。

    作者からの返信

    @mkicktさん
    お読みいただきましてありがとうございます。
    トロッコ問題は、5人の方を助けて当たり前、という結論になりがちなんですよね。
    おっしゃるとおり、5人の命を助けるために多数決で、あなた、もしくはあなたの大切な人の命を差し出すことになっても仕方ないわけですが、これがこの世の現実なのだと思います。
    ちなみに、トロッコ問題は医療現場におけるトリアージとは違うんですよね。
    トリアージでは、対象となる人は被災者という点で同列で、そこから命が選ばれることになります。
    一方、トロッコ問題では、1人で作業している方は、本来、事故に遭う運命ではなかったわけです。
    これをトリアージに当てはめると、震災で被災した人を助けるために、震災とは関係ないところにいる人の命を犠牲にする、ということになり、犠牲になる側が納得行かない、ということになりがちです。
    ということで、トロッコ問題は5人のためにおまえが巻き込まれて死ね、それは仕方ない、で終わる話ではなく、いろいろと議論が尽きない問題です。
    人によって考え方が違うので、議論するとなかなか楽しいですよ^^
    おっと、話がそれてしまいましたが^^;
    本作をお読みいただき、ステキな感想コメントも書いていただきましてありがとうございます!!

  • こんばんは。
    最後まで読ませていただきました。

    文章のうまさと丁寧さ、論理的な考えたかに脱帽です。

    一方で、キャラの口調や言葉の内容から性格がにじみ出ていて
    被告人の狭山さんは真面目に仕事をしてきた普通の人間なんだろうと
    理解出来ました。

    原告の方も家庭のことなど、気持ちはわかりますけども、
    もう少し冷静だったら話を有利にすすめられたかもしれませんね。

    日頃から真面目に周囲の事を考えて働き続ける事というのは
    それだけで信用、ひいては性格に繋がり、こういうときに自然と
    自分を助けるものなのかもなと思いました。

    もしもこれで、被告人がパチンカスだったり職場にトラブルを抱えていたり
    常識から逸脱するところがあったら、一発終わりだったかもしれませんね。

    読ませていただきありがとうございました。

    ※ 誤字ありましたので再投稿しました。

    作者からの返信

    秋濃美月さん
    文章から登場人物の人格を読み取っていただき、丁寧な感想コメントを書いていただきまして、とても嬉しく思います。
    ありがとうございます( ღ'ᴗ'ღ )