第11話いや、確かにオネダリしたけどさぁぁ!?

仕分けが終わった先から4匹のスライムがわんこ蕎麦の如く、張り切って抜いた雑草を運んで来る運んで来る。

雑草の山が減らねぇ…1本1本に鑑定掛けて仕分けなきゃならねぇから、スピードアップ厳しいぜ……。



[もしかしてコレ、1本ずつ鑑定してんのか?]

[ぽいねぇ…(´◉ω◉` )]

[あの雑草の山全て1本ずつとか、トラブルでサビ残徹夜した時を思い出すやないかーい ((((;゚Д゚))))]

[サビ残ニキ、強く生きろ ドン(。-ω-ヾ(∀`。)マィ]

[不毛なエンドレス業務経験のある奴にグサグサ来とるやんけwwwww]



おー俺のお仲間がいたか。トラブル対処ってサビ残扱いされやすいよなぁ。

まぁいつ仕事終わるのか分からんのがトラブルだからなぁ……。

終わらない作業の間、社畜時代を思い出し虚無ってるといつの間にか未鑑定の雑草の山は消えていた。


「終わった…んじゃ次は食材にも薬にもならなかった雑草の処理だな。

スーラ〜この雑草の山を種と実と根だけ食べてこの隅っこにでも積んどいてよ」


「ぴっき? ぴききゅ!」


他の3匹も一緒になって雑草を次から次へと体内に取り込んで、俺の要求した部分だけ食っては城壁沿いに積んでいく。

ほんとマジで器用だよな。リアルにも欲しいくらいには賢いし便利だし、触り心地もいい。



[おん? 鑑定済みの雑草をスライムに渡して何やらせてんだ?と思ったら根の処理か?

( ゚д゚)]

[みたいだな? ( ゚д゚)]

[処理は根だけじゃなさそうだ。種とかも消えてるぞ? ( ゚д゚)]

[雑草を使って土の栄養を増やそうとしてるんだと思うぞい!]

[( ˙◊˙ )ホォーそんなやり方もあるのかー]

[ただ、根や種の始末をしっかりやっとかんとまた根を張るから大変だぞい!]

[流石、農家ニキ。そこにシビれない憧れない(*`・ω・´)]

[↑おいwwwwww]

[その面倒な始末をスライム達がしてる訳かー(´・∀・`)ヘ-]

[いいなースライム便利で(*'з')イイナー]

[幼児を羨ましがってんじゃねーよwwwwwww]



だよな〜やっぱコレ見るとスライム欲しくなるよなー? でも住人に聞かないのも悪いんだぞ?

でもこんなに分からないとか、テイム直後の好感度はマスクデータって事になってるんかね? なってそうだわ。

せっせと肉集めしてるドルバを回収して戻ろうかね?


「ドルバー! そろそろ帰るけど肉はもういい感じー?」


「ん! 今日の晩ご飯が肉多ぅなるほど獲れたでや!

回収お願いしたいだ、ええか?」


「問題ないよー、2人もそろそろ帰るよー?」


「「わーい帰れるでチュー!」」


回収前に肉と毛皮に付いた血と汚れをスライム達に一通り食べて貰い、改めて綺麗になった肉と毛皮をストレージに回収した。

明日は棍棒も回収して、杭代わりとして畑予定地の角にねじ込んで明確な仕切りとして使っていこうと思う。


今はまだ道具が揃ってないから棍棒を加工するのは厳しいけど、いずれはミニ荷車な感じの物を棍棒を使って作りたいとも考えてるんだよな。

荷車と言うより、台車とかコロコロカートかもしれねーが。


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