第6話獣人は二足歩行の獣型ではなく、あくまで人間形状に獣パーツなのね?
コメント欄から思わぬ情報も得て盲点に気付いた俺は改めて拠点メンバーの身体特徴を思い出していた。
そう言えば獣パーツが多い子もいたな。あれって個体差ある感じなんだろうなぁ。
兄弟姉妹でも人間に近い姿から、比較的獣寄りの姿までバラつきあるんだからなぁ。
それでも二足歩行の獣型は1人もいなく、あくまで形状は人間で獣の特徴が随所現れるというタイプしかいなかったってのも獣人と言えるのかもしれんな。
手指はみんな人間と同じで体を占める毛皮の面積の違いだけ。
抜け毛がどーのってのもこの辺が引っ掛かるんだろう。いや、飲食だけじゃねーな。
裁縫とかで布に触れてるだけで抜け毛が付いてしまう。そっちも外見の毛皮度が高い獣人は弟子入り忌避されそうだ。
動物の毛がビッシリ付いた服なんて誰もが嫌だからな。
そうなってくると、ますます弟子入り可能なケモ耳っ子は限られてくる。
でも、その問題はスライムで解決出来る可能性はある。飲食は流石にスライムでも抜け毛問題の解決は無理だろうが、裁縫とかアフターフォロー可能な作業なら、抜け毛だけスライムに食べて貰うという解決が出来るはずだ。
ホント配信から思わぬ所で中々に考えさせられるよ。個体差激しい獣人の姿を間近で見ておいて問題点に気付かなかったんだからな。
「師匠ー! もう錆落としも研ぎもアタチが出来る範囲はもうなくなったでチュ!」
「お、それなら畑にする予定の場所が分かりやすいように石並べて線引きするから、研ぎに使わない形を選んでの石拾いしといてくれないか?」
「ネズミ遣い荒くないでチュ? 畑作りと聞けば頑張るけど」
「僕も研ぎが終わったら石拾い参加するからさ」
「仕方ないでチュねー」
[畑作りと言ったか? (。´・ω・)ん?]
[言ったな。城壁外だから野菜や薬草ではないだろうが]
[だったら開墾に必要な農具送ってやるぞい!]
[何を育てるのかなー? 場所的に草食モンスターが食べない奴植えるんでしょ?
なーにがあったけかなー?]
[薬師見習いのワイにも分からん]
[いつでも投げ銭ならぬ投げアイテム出来るようにストックの確認しとかないとね!]
ふふっ、どうやら俺がシャボン草の畑作ろうとしてるのが分からないようだ。まぁ、プレイヤーには直接的にほぼ無関係だもんな。
住人の生活に密着してる上に、応用次第では美容関係まで可能性が広がってるなんてさ。
プレイヤーでもオリジナルレシピ作成は出来ると思う、でも住人向けの素材は一部プレイヤーの目には絶対に映らないようになってると俺は推測してる。
プレイヤーが捨てるドロップアイテムのようにな。あれも捨てたアイテムはプレイヤーと完全に無関係になるから、そう言う処理されてんだろうし。
果たしてプレイヤーの目にはこの雑草をどれだけ素材として見つけ出せるのだろうな?
他のモンスター素材もプレイヤーには見えてない部分がありそうだ。
レシピとか隠せる部分は隠して、今後も見せれるプレイヤーとの違いを見せて反応を見続けたいな。
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