第100話  「ざまぁwwおじさん一人さみしくざまぁぁwおじさんは一人でさみしく高圧洗浄シミュレーターで錆でも落としててください」


  「悪党も泣いてるの」

 「ざまぁなの」

 「悪党だって、自分の事では泣けるの」

 「そのまま体内の水分全部目から流して死ぬといいの」


 そりゃ、私だって泣きますよ。

 少女ですよ。女の子ですよ。

 力の強いNPCおじさんに腕を引っ張られて地下室に連れていかれそうで腕も痛いなら、

そりゃ泣きますよ。


 「!実椿様とはいえ、言葉が過ぎるな」


 「実椿様」

 「悪くないの」

 「むふー」


 実椿様は、実椿様と呼ばれてむふーと言って、むふーとしてる。


 「ひぃぃ」

 「慇懃無礼な誘拐犯よぉ」

 「そうやって、礼儀正しく振舞って、自分のしている事を正当化しよとしてるんだわ」

 「えっちな百合物で、レズ誘拐犯やレズマッサージ師がそうしてるのよ」


 小羽玖ちゃん、えっちな百合物好きなんですね。

 私も大好きです。

 これは話が早いんで、2人でえっちな百合物みたいな事実践しちゃいましょうね。

 あー、嬉しいなぁ。

 きてますわぁ!きましたわぁ!

 興奮してきましたわぁ!

 私、いっちゃいますね。

 まったく記憶にない私の前世のお父さんお母さん。

 ありがとうございます。

 私は今世で幸せに百合えっちできそうです。


 「そんなに慇懃無礼でもねぇだろ」

 「様つけてるけだし」

 「えっちな百合物ならそのへん、もっとちゃんとしてるぜ」

 「勉強が足りないぜおっさん」


 環希ちゃんも、えっちな百合物好きなんですね。

 私も、小羽玖ちゃんも、環希ちゃんも、えっちな百合物が大好きなんです。

 これ、運命ですよね。

 ぜひとも、3人でえっちな百合物みたいな事しましょう。

 え!4人でですか。

 4人はちょっと。

 私はまったく困らないんですけど、実椿ちゃんは。

 良いんですかぁ!?

 

 「良いんですかぁ!?」

 「私は、実椿ちゃんさえ良ければ」

 「許されるなら」

 「許されなくても」

 「裁かれるとしても」

 「ぜひともぜひとも4人でえっちな百合物みたいな事をしましょう」

 「あ、地下室って、そのために用意してくれたんですね」

 「ありがとうございまーす」

 「案内おじさんは、案内だけ済んだら下がってくださいね」

 「乱入おじさんは許しませんよ」

 「おじさん堕ちなんてありませんよ」

 「おすそ分けもおこぼれもありません」

 「ざまぁwwww」

 「おじさん一人さみしくざまぁぁwwww」

 「おじさんは一人でさみしく、高圧洗浄シミュレーターで錆でも落としててください」

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