第17話
17話
さぁ行こうか……
私はアレクセイ隊長に自体を報告する為歩き始めた
私が兵舎のメインホールへ足を踏み入れたその時
私達の部屋がある通路の向かい側から5…6?人の武装した同僚が現れた
良かった……
ここに残っていたの私達だけじゃなかったんだ……
「おーい」
彼らと合流して事を話さないと……!
私が手を振り彼らと対話しようとしたその時
彼らの中の一人が私にライフルの銃口を向けた
私は知る事になる
ここに味方なんて居ない、居るのは裏切り者だけだと
銃は発砲されたが私は寸前の所で伏せ銃弾は当たらず後ろへ向かった
「よし!今なら」
私は地面を蹴り
発砲した奴の足元へと滑り
勢い良く飛び上がる
無防備であった股間を私の頭が押し潰し
悶絶する彼からライフルを奪い頭に重い一撃を食らわせる
仲間の5人もただ見ているだけではない
真横に居た奴は思い切り拳を握り突き出してくる
ここは殴られておこうか……
私はそれにわざと当たり衝撃に任せるまま吹き飛ぶ
「ぐふぉ!」
後ろの方に居た兵士をクッションにし態勢を整える
ついでにクッション兵士の脳天を撃ち抜く
「おまえ‼」
さっき殴ってきた奴が横に居た気弱そうな少年兵からハンドガンを奪い私に向ける
撃ち合う能力はあっても近接格闘は下手だなぁ〜
私は容易くハンドガンを持つ腕を掴みへし折り少年兵を押し退け私の目の前に飛び出そうとする兵士を撃ち抜き
ハンドガン野郎の頭に銃弾を食らわしホールの方へとぶん投げる
目の前に少年兵1人……奥にまだ2人……
奥の敵の内一人は班長か
班長だけは後で尋問出来る様生かしておこうか
私は先に脅威であろう班長の横に居る奴を始末しようと
奥の方へ体を向けると既にもう一人の方がナイフを持ち私の目の前に来ていた
ナイフ……ねぇ〜あっちにペースを取られると少し厄介だな
ナイフを持った兵士は他の子達とは違うのかやや早いスピードで私を後退させホールへと押し出す
反撃するスキも無い……でもこっちがスキを見せたら確実に撃たれる……
「はぁ……」
私は少し賭けに出てみた
どうせ撃たれてもすぐ治る
「おりゃあ!」
私は思いきりナイフ野郎の腹を思い切り殴る
「グググ……」
声に成らない悲鳴を上げるナイフ野郎を盾にしながら通路へと戻りながら
ナイフ野郎ごと私を短機関銃で撃ち続ける男の両腕と両足を持っていたライフルで撃ち抜く
次は……少年兵か
私が少年兵の方を見ると
彼は怯えて顔が真っ青になっており手足は小刻みに震え座り込んでいた
「はぁ……」
仕方ないなぁ
私は少年兵に持っていたライフルを投げ渡す
「ねぇ、奥で寝てる奴見張っといてくれる?そうしてくれれば殺しはしない」
元から選択肢など無い
怯えた少年兵は小さな声で
「は、はい……」
と呟きライフルを構える
それを見た私はそっと胸を撫で下ろす
さぁ道を急ごうか
私が歩きだそうとしたその時
ようやくうるさいサイレンの音が鳴り響くと同時に緊急アナウンスが流れた
「現在この基地は内部からの攻撃を受けています、既に施設外の部分の殆どが不明勢力によって占領されています!出撃出来る者は直ちに戦闘を……」
アナウンスが途切れた?
内部からの攻撃?
私は倒れた元同僚らを見下ろす
これはもしや……
考えてる暇はない
「えぇい!」
私は思いっきり地面を踏み込みこの場所で一番危険で何が起きてるのか把握出来るであろう外へと向かうのだぅた————————
————————へぇ〜、やっぱりカオスだね〜
私がホールの壁をよじ登り屋根の上に出る
屋根の上なら比較的安全に周囲を確認するのに最適だと思ったのだ
何十……何百と言う味方の軍服や装備を着た人達が殴り合い殺し合いをしており
地面には黒い汚れや
血の跡がべっと〜りと付いている
誰が味方で誰が敵なのか判断材料が無い今私には分からない
そうな感じで使えそうな情報を探している時とあるものが目に入った
「おぉ〜」
そう、奥の方で赤い竜巻が出来ている
中を注視して見るとユキちゃんが中心に居り刀を回しながら前進し進行上に居る人達をミンチへと変えている
私も負けてられないね〜
私は真下の方で
「ヒャッハー」と奇声を発しながら火炎放射器を振り回す鉄の装甲に覆われた重武装の奴の上へと
今居る屋根から飛び
勢い良く……そして思い切り火炎放射器野郎に着地する
火炎放射器野郎は重武装だったのが災いし
私の着地と同時に重い鉄板を繋ぎ止めていた部品が収縮し
赤い宝石の様な血を撒き散らしながら小さな鉄塊に変わった
「良い着地だった〜」
自分を褒めている時間はない
突如として登場した私に色んな人達が目を向ける
「やべ……」
近くに居た人達の数人は今戦闘していた人達を押し退け私に向かって攻撃を開始する
警棒で殴ろうとする者
槍で突き刺そうとする者
拳銃で撃ち抜こうとする者
私は何とか初撃を回避し反撃に出る
私に向かって突進し押し倒そうとするからナイフを奪い
背中を4回程刺し投げ飛ばす
その勢いで接近してくる二人の首に素早くナイフを刺し
片付ける
まだまだ居るな……
私は落ちていた重機関銃を広い迫りくる連中に向かって発砲する
「オラオラオラオラオラオラオラァァァァァ」
重機関銃から放たれる金色に輝く閃光はゾンビの様に群がる連中の肉体をまるで豆腐の様に2つ3つへと切り刻む
「ふぅ……もう良いかなぁ」
ひとしきり乱射し周囲が静かになった頃
私はようやく重機関銃を降ろした
正直とっても楽しかったよ
トリガーを引いているだけで敵がミンチの様に砕けて消える、弾幕の雨は如何な大群であろうと敵う事はないのだから
「あ、ユキちゃんと合流しないとね〜」
そう思った私が方向を変え歩き出したその時
一つ妙に耳に響く特異な破裂音の後目の前には私のお腹からは血飛沫が舞いポッカリと穴が空いていた
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