第6話

6「それで、君は何しに来たんだ」ちゅう秋の家の居間でお茶請けの煎餅をぼりっとかじる僕に彼は言った。「あまりにも暇だったので帰ってきた」と喋る僕のトーンがとんちんかんだったのだろう?ちゅう秋は「誰かに会ったんだな」と顎に手をやると「美しい女性だろう」と挑む彼に僕は「まだ高校生だよ」と弁明するも「頬が赤いよ」と言われて居心地が悪くなった。それを聞いていたちゅう秋の奥さんが、「奥さんに恥じる想いをされてるのなら」告げ口しますよ。と笑われて「それは勘弁してください」と懇願する情けない僕だった。

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