第5話 イケメンと三人のヤバい女と結婚押し付け年増女の大騒動
俺は、何時ものように昼休憩中に寝ていると誰かが起こしてきた。
顔を上げてよく見てみると、三人の女が目の前で向き合って言い争いをしているのが聞こえてきた。
「やはり、練磨くんは私のだから……あなた達……手を出したら……分かってるわね……ギラン!」
「ハ! レンマハ、ワタシノモノトウンメイデキマッテル!」
「はあ~! あんたらみたいな、イカれた女が練磨と行ったら迷惑でしょ! やはり、私のヒーローは練磨で私はそのお姫様なの」
俺は目の前にいるのが、この三人のヤバい女じゃなければ良かったのにな~と現実を否定していた。
例えば、アニメの黒髪の華奢な可愛い上品な美少女のように俺に優しくしてくれて、迷惑かけてこない同年代の最高の女の子だったらいいのに……そんな風に思うと本当に嫌な人生だよと自分がろくでもない目にあうことを、毎回思いだしながら痛感する。
「はあ~……」
「何で、ため息なんか付いてるのよ?」
俺が、言いいたかったことをこのイカれ女三人組に包み隠さずさらけ出した。
女達は、それを聞いて揃えて驚いて口を開けて違うとか何とか弁明するが、俺にとっては間違いないことだと言ってやった。
「だから! お前らとは、もう関わりたくないんだよ! 最近、特に問題事起こしただろ! お前ら!」
全員が、そんなことはないとクビを横に振り自分はないと、必死に否定して逃れようとしたが俺が全力でそれを言い負かす。
「じゃあ、この前俺に相談しに来た女の子を脅したのは誰だっけ? 大宮さ~ん」
「あ、あ、あれは! 私の練磨くんを、あの泥棒猫が取ろうとしたの、あの女が悪いのよ! うん! 守るため! クソ女から!」
大宮には、どうやら俺に関わってくる女は敵に見えるらしい、コイツドンドンとメンヘラが加速してやばい方向へと向かっていってる。
俺は、何時か大宮に殺されると考えると震えが止まらない。
「それと、立花さん? この前、ムカつくからとか言って俺と話していた男子殴ったよね?」
「だって! あの野郎が、私のこと金づるだのビッチそうで簡単にやれそうだの言って来やがったから! 仕方ないし~」
「だからって……殴るなよ……あの後、アイツ怖がって俺に話し掛けてくれなくなったんだよ? どうしてくれるの? 俺、友達零人ハーレムクソ野郎とかアダ名付けられたら」
「その時は~、私が寂しくならないように構ってあげるからいいでしょ! そしたら、私も練磨も寂しくないし! これって、一石二鳥じゃない~」
立花、そうじゃなくて俺が欲しいのは男友達なんだよと、別に恋人とか要らないから普通に邪魔しないでくれと、女の子とイチャイチャしたいわけじゃないからと呟く。
「それと! クリス!!」
「ナンダヨ! レンマ!」
「お前は、もう問題外だ! この前は、校長のにわとり食おうとするわ。その前の、昼休みもコッペパンを買おうとして銃発泡して騒ぎになるわで大変だったんぞ!」
「ナンダヨ、モンダイ二ナッテナカッタシヨカッタダロ」
クリスは、反省の色見せずに自慢気に腕を組み、偉そうに鼻息を荒くして誇らしげにしていた。
コイツ、女じゃなかったらゲンコツ一発お見舞いしてやるところだからな。
クリスと言う女は、本当にムカつくから一回ガツンと言ってやらなきゃな、そう思ってると突然教室のスピーカーからピンポンパンポーンと鳴り、俺は名前を呼ばれる。
「高井練磨く~ん! 至急、職員室まで来てくださ~い!」
俺は、とりあえず厄介迷惑女三人組を無視して職員室へと向かう。
目的地の職員室に着き、勢いよくドアを開けて入ってみると、茶色の短髪のアラ……「ギロリ!」俺の気持ちを察したのか突然目を尖らせて、こちらを睨み付けてきたが
すぐに、考えてる事を帰るとにこやかな笑顔に変わったが目が笑ってはいなかったが。
このおば……じゃなかった、女こわぇ~。
「何のようですか……先生」
「あら~、用がなかったら呼んじゃいけないのかしら?」
「彼女みたいな、事を言わないでください。
後、俺はほとんど暇じゃないのであまり呼ばないでくださいと言ったじゃないですか」
「あら~、いいのかしら~そんなこと言って~」
茶髪女は、そう言いながら何かの写真を複数枚出して机に並べて、しかも一枚の紙を出してきた。
よく見てみてると、そこには工場跡地で暴れている俺らの事が写っていた、紙には推薦と大きな文字で書かれていて、俺の名前も最後に載せてあった。
「どうしよっかな~、ばらしちゃおっかな~、推薦取り消ししちゃおっかな~」
俺は、それを聞き即座に膝を地面に着けて両手を手前に置き、おでこをつけて見事な土下座を披露した。
「お願いします! どうか! どうか! それらだけは、多めに見てもらいないでしょうか!」
「まあ~、私も鬼じゃないし~、条件を飲んでくれれば~どうにかしてやらんことも~ないかな~って」
「本当ですか!?」
俺は、頭を上げて茶髪女を見てどうにか許してもらえるよう、頼んでみたものの何だか嫌な予感がした。
まるで、人生そのものが一生握られるような牢獄でも閉じ込められて、飼われるような感覚に。
「とりあえず、あの不良の立花さんを大人しく学校生活を送らせること」
「はい!」
俺は、何だ~変な無謀な条件でも突き付けられると思ったら、案外普通だなと安心しきってるのもつかの間。
次からの提案も、達成出来なかった時に受ける罰もろくでもなかった。
「それと……一つでも、失敗したら私と結婚してもらいますから」
「……はあ?」
俺は、何を言ってるんだこのアラサー婚期過ぎ、イカれやばおばさんはと手に口を当ててじっと、担任の教師の茶髪女の方から後退りをして警戒する。
俺だって、こんなワケわからん話をする痛いおばさん相手にしたくないって。
「了承はとれたわね!」
「いやいやいやいや!! あなた、かなり社会的にヤバいこと言ってるって! 警察沙汰だし、下手をしたら長い間ブタ箱に入りますよ!?」
「大丈夫よ~! 私は、高井くんの両親ともとても仲良しだから! それに、断ることできないはずよ! だって、あなたの親も許してるし私の親はお偉いところの権力者だからね! 従わなきゃ、社会的に路頭に迷い死んじゃうから!」
担任の教師、
大暮は、つまり自分の幸せなら誰でも利用し、例え教職者として可笑しいことをしても、やってくる恋愛依存者。
これのお陰で、どんだけの人や生徒が潰されたかは分からない。
「はい……分かりましたよ」
「後、それと……」
大暮は、明日転校生がやってることを早々俺に教えてくれた。
「明日、転校生の
大暮は、とんでもないことを口走った。
俺にとって、次の日から命日になるかもしれん、特にこの学校は何故か知らないがそういう連中ばかり集まってきて、触れてはいけない爆弾でも持たされたような。
翌日、朝礼が始まり早速堅木恋がやってきて自己紹介をし、何故か女子達に大人気で声援が聞こえてきて、クラス中の女性のハートを鷲掴みにした。
「はい! 堅木くん! 出てきて!」
「初めまして、堅木恋と申します。皆様のような、素晴らしい美しい方と出会えたことを光栄に思います」
「キャーーー!!」
堅木は、薔薇を咥えながらそれを周りに投げて、パフォーマンスをする。
クラスの女子は、それを我先に取ろうと必死になる、何てキザな野郎なんだと思った俺はあまり関わらないようにしようと目を反らす。
俺は、それが気に食わなかったイケメンだったのもあるが、何の苦労もしてなさそうなのと恵まれた体型は、足が長かったし大暮に聞いた話では頭も成績の良い学校に通っていて、神童と前の高校でも言われたらしく余裕そうでムカつく。
一通り、皆に挨拶し突然先生が1ヶ月後に文化祭を行うことを知らせるが、クラス中はブーイングの荒らしだった、本当にこの大暮という女はいい加減な教師だなと、絶対に何かあったら教育委員会に言ってやろうと誓った。
大暮が、話終えると仕方ないので皆はやることを決める為に、各々案をだしてメイド喫茶をやることにしたみたいだ、男子達は喜び舞い上がっていて一方女子達は、何も発しないというか興味さえわいてないのか、目が半分閉じていて如何にもどうでも良さそうな表情をしている。
昼休みになり、それぞれ俺達と堅木以外どっかに行ってしまったようで、堅木に声をかけた後そそくさと喋りながら仲の良いグループ通し、一組になり楽しそうに声が聞こえなくなるまでやっていた。
堅木は、この前ようにクリスと立花と大宮が口喧嘩をしているところに割って入り、ナンパを試みようとするも誰一人として振り向かない。
「君たち! 僕と一緒に、今度デートしよう~」
堅木は、薔薇を咥えながら優雅にクリス達と誘おう必死になるも、全く相手はされず無視されいた。
堅木の、頑張りはよく分かるだってトゲが刺さっていて、口から血を流していたから。
俺は、それなら薔薇を咥えるなと思った上意外と天然なんだと分かり呆れていた。
「君たち! それなら、誰か好きな人でもいるのか?」
クリス達は、一斉にその話をすると堅木の方に顔を向けて、俺のことを話し始める。
「ソウダ! ワタシハ、レンマガスキダカラハナシカケルナ! レンマハ、ナンデモシッテル! シツヨクテ、ドンナカンキョウニモテキオウデキルタクマシイオトコダ! オマエミタイナ、ヒヨワトハチガウ!」
「そうですね~、あなたみたいに人の事をちゃんと思えない人は絶対に好きにはなれません! 練磨くんは、行動そのものが素晴らしいのです! 特に、変態男から救ってくれたり親をも説得してくれたりと私を地獄から救い出してくれました。そんな……グヘヘ……カッコいい人のなのです」
大宮が、余計にメンヘラ度が上がっていることに俺は恐怖する。
堅木は、よくアイツに声をかけられるよ。
俺だったら、気持ち悪すぎてヤバいので関わりたくないが、どんな思考していたら不気味な笑顔を振り撒き、ニヤニヤしている奴にいけるんだと、ある意味感心する。
「ああん!? お前みたいなもやし、絶対に嫌だから!」
「もやしって……」
「それに、練磨は本当に最強でカッコいい王子様なんだから! あんたみたいな、キザなナルシスト野郎とは弱すぎて相手ならないんだから! 私に、絡んできた不良とかも毎回撃退してくれてるし、その姿も凛々しくてとてもじゃないけど、月とスッポン比べるようなことはしないから」
「月とスッポンって……」
堅木は、立花の批判を聞いて落ち込むと思っていたら、俺を睨み付けて指を差してきて決闘を申し込んできた。
「高井練磨!」
「ああ? 何だ?」
「君に、決闘を申し込む!!」
「はああああ!?」
堅木は、クリス達の俺に対する態度が許せなかったのか、滅茶苦茶提案を押し付けてくる。
俺のせいじゃないのに、理不尽すぎて気分が悪くなったが堅木が、話を聞きそうになかったので渋々了承する。
「日付は、1ヶ月後! 文化祭のイケメンコンテストだ! そこで、君を完膚なきまでに叩きのめしてあげます!」
俺は、大暮が言っていたことを思い出した、そういやそんなことを決めておけと皆に告げていたと、正直関係ないと思ってスルーしていたけど。
「いやいやいやいや!! 何で、そんなことをしなきゃいけないんだよ!」
「君は、つくづく状況が理解出来ない人のようだね! だけど、これは決定事項だ! 君に勝ち! そして、彼女達の目を覚まさせてあげよう!」
「はああああ!? 俺、何もしてないって言ってるだろ!!」
「うるさい! 今日から、君は僕の恋のライバルだ! だから、絶対に受けるべきだ! じゃなければ、僕の力を使って君を全力で潰す!」
俺は、もうどうにでもなれと思い堅木の提案を引き受け、それに備えて色々と服とかを準備する。
クリス達は、問題行動をここまで起こしてくるとは、俺の憂鬱はコイツらがいる限り消えない。
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