きみのため春の野で若菜を摘んでたらわたしの袖が雪を受けとめました

〇一五

 君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ 【光孝天皇】


春のうた。

光孝天皇は五十五歳で即位した。藤原基経もとつねの画策によって即位したため実権を握ることはできなかった。温和で聡明な性格だったと言われている。

このうたは「若菜」を添えて人におくられた。「若菜」とは春の七草のことで、ほのかに思いやる気持ちにあふれているうたである。


 ・きみのため春の野で若菜を摘んでたらわたしの袖が雪を受けとめました

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