通り雨

唐突な午後の雨の後に訪れるのは

いつもと変わらない寂しさ

傷口埋めるのは 繰り返される 日常の妄想


日は巡って またいつか この場所に立つ


よく晴れた午後の蜃気楼の向こう側は

追う度に消える幻想

壊れそうなもの守るのは 日常をなぞる 悪い白昼夢


日は巡って またいつか 形変えて立つ


通り雨過ぎた夕方前

この場所に取り残されてだいぶ経つ

雨が全て洗い流してしまえばいいのに


ふとした瞬間に消える過去

夢なら覚めて欲しいのに


全て消えてしまえばいいのに

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