「手紙」というタイトルにあるように、
どの句も　じんわりと染みてくる
味わい深さがありました。

風待のコスモス見やる老婦人
らちもなきふつうの話ぬかご飯

はじめまして
静かで爽やかな句風ですね
私はこの二句が　特に好きです

　ポニーさんの子供？　いやいや、ポニーテールですよね☺️
　寺山修司さま？
　ワーグナーさまの『ニーベルングの指輪』の訳本もってます。『コメットさん』のビデオテープとかも。🙇

半分は猿に残せるあけびかな

娘が幼稚園の頃、親しくなったママさんがいて、「ミカン狩りにいらしゃい」と言うので靴はこれでいいのかと気をもんでいたところ、（てっきり山に行くと思いこんで）お家の庭のミカンの木。
「鳥さんにも残しておいてね」
そのことを思い出しました。
さすがお医者様のお宅でした。

＞半分は猿に残せるあけびかな
音階を置くごとそこに山葡萄

山葡萄の茎は五線譜、実は４分音符。
とはいえ、生では食べられないので調理が必要。
優れた演奏家に調理して欲しい。

山中の温泉も、アケビの恵みも、山葡萄が発酵した天然ワインも。
人と猿（動物）で分け合うという、理想を描いた句。

ただ、人間の都合で絶滅させられる動物も多い。
自分は反SDGS派だが。
自然を蔑ろにしたツケは、やはり人間に返ってくるのかなとは思う。

＞風待のコスモス見やる老婦人
＞生家とは生れし家や渡り鳥

この二句が好きです。