最終話 ばいばい

世界が大きく揺れたあの日から

ぼくはご飯があんまり食べれなくなっちゃった

心配したとうちゃんは

あれやこれやと美味しそうなご飯探してきてくれて

少しは食べれるようになったんだけど

なぜか美味しくないの

それでもなんとか食べれてたんだけど

少しずつ食べれる量が減っちゃってそして…


全く食べれずお水だけ飲んでおやすみしようとした時

急に身体がおかしくなっちゃった


とうちゃんは一生懸命ぼくを元気づけてくれたんだけど

お日さまがおはようのあいさつをしにきてくれた頃…


ぼくは完全に動けなくなっちゃって

そしてとうちゃんのお膝の上で

『とうちゃん、ぼくお空に帰るみたい。今までとっても楽しかったし幸せだったよ。ありがとうね!ばいばい』…


こうしてビスケは

とうちゃんの腕に抱かれながら静かにお空へと帰っていきました

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る