第2話入学式

合格発表会場


「あった、、僕の番号あったよ!」と和樹が言う

「俺の番号もあったよ!」続けて空が言った。

「やったね!これで空と一緒の学校に行ける!めっちゃ嬉しいよ!」

「俺もめっちゃくちゃ嬉しい!」と空が言う。

空と和樹は全国でも有名な私立中学に合格した。

「いや〜まじでよかった。部活はやっぱりサッカー部かな。空もそうでしょ?」

「もっちろん!小学生の時からやってるのに今更違うスポーツは始めないよ。まじで楽しみだな!」

「ほんとに楽しみ早く入学式来ないかな?」

「早く学校生活したいなぁ」

...

2人の話は止まらなかった。こんな日がずっと続くと2人は思っていた。


入学式当日


「空!おはよう!」

「あっ和樹!おはよう」

2人は校門の前でばったり会った。今日は待ちに待った入学式。

「入学式緊張する〜。ちゃんと返事できるかな?」

既に緊張で胸がどきどきな和樹が言った。

「確かに、、」

あまり覇気のない声で空が言った。

「あれ?空どうしたの?何か元気ないよ?」

見かねた和樹が聞いた。

「あ、、ううん、なんでもない。全然元気だよ。あ、早く行かないと入学式始まっちゃうよ!」

笑顔を見せながら空が言った。

「そうだね!早く行こう!」と和樹が言った。

この時和樹は少しの違和感を覚えたが、特に何も気にせずに入学式に向かった。


「緊張した〜」安堵な声で和樹が言った。

「もう緊張し過ぎて入学式のこと何も覚えてない笑」と空が言った。

「クラスは別々になっちゃったけどお互いに頑張ろうな!」活気のある声で和樹が言った。

「そうだな!」と空が言った。

この時の会話が学校で交わした2人の最後の会話となった、、。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る