第10話Ⅴ勅使下・向首相のアッパー!

「国防には金が掛かる!金を産むのは日本に要る人間だよ! 京町堀さん?」

重低音の発言に京町堀の胸に掛けて空腹の腹にも共鳴していた。


「金を生む国民の命が大切なのですよ?」


最後はアッパーで撃沈した。


「あなたが言っている事は単なる時系列だね?」


「議会中に挙手して発言したまえ京町堀幹事長、それとも何か?」


と言い終えたその刹那、恐ろしい程の形相に変わり瞳の闇から蒼白い炎が揺らめいた!「い、いや何でもないです。」


京町堀は俯き戦意喪失したかの様に背中を丸めてトレッドを小さめに取りの眼前から踵を返しフラフラと今にも倒れそうな歩容で執務室へ帰って行った。

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