MEMORIES OF

もう何度目かの

名前のない旅に出る


愛する人とか 眩しい世界とか

ありふれすぎてる歌を

作ってみたくなった


濁った波が押し寄せる海岸線

何もないこの街を思う


好きになることは最後までなかった

だから次の場所へ


それでも僕がここに

存在していた日々は消えず

この街もまた僕の人生の

一部になってしまったけれど



どこの誰かもわからない彼女達が

書き綴った一つ一つは

透かしてみればどれも

その奥に綺麗な灯りが見えた

嘆きや怒りの声なき声にすら


それは彼女達が僕より

未来に愛された人だってことを

はっきりと証明していて


ここが居場所でないことを

静かに僕に突きつける

だからここにもいられない


混沌のちの静寂 その先は?


次はどこへ向かおうか

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