転生してアイテムボックスが使えるようになったんだが、中に『変なトカゲ』が住んでたんで、まるごと全部お世話してもらうことにした
お前の水夫
第1話 いつの間にか死んでた
※執筆に関して訓練中の身ですので、何かご指摘があればよろしくお願いいたします。
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すごく大事なことだと思ったので、俺は目を開けて最初に入ってきた光景を
目に写るのは石を積み上げて作ったであろう壁だ。
古代の
大事なことっていうのは目の前の風景は俺のよく知る家の壁や天井じゃないってところだ。
たしか昨日はヘロヘロになりながら仕事から帰ってきたと思う。扉を開けて玄関に座り込んでからの記憶が無い……。
おそらく玄関先で倒れてから何かがあったらしい。ここで都合よく誰かが教えてくれるとありがたいんだが……。
ビコッ!
出し抜けにそんな音が鳴ったかと思ったら、目の前に透明なパネルだかホログラフの様なものが出てきた。光る文字が書いてあって……読めるぞ!
『クラウチ シゲル様
この度は当方の手違いにより、転生されるにあたって記憶の
あなたは
転生はその後の通常の
●転生に関しての決まり
①世界を選択することは出来ません
②生物種および性別の選択は出来ません
③時期、時代について選択は出来ません
④能力や容姿について選択は出来ません
●この度の
①
②人間よりも管理者に近い種族に設定
③特別な能力を複数付与
この度の結果につきましては当方といたしましても誠に申し訳なく存じます。
そのため、上記の
新しい
お知らせは以上となります。
よろしくお願いいたします。』
最後の行を読み終えた段階で、光る文字のパネルはフンワリと空気に溶ける様に消えた。
間違いない。書いてあったのは俺のことだ。俺の名前が最初に書いてあった。ここに居る理由が20行ぐらいで
俺はどうやら異世界に転生してしまったらしい。おそらく魔法があるんじゃないだろうか。
「ゴフフゥゥゥゥ……」
何か今、凄い
しかし、まさかの
寝てる間の異常だし、35歳で独身の独り暮らしだったから、気がついて教えてくれる家族もいなかったのも運が悪い。
とにかく起きてしまったことは取り返しがつかないらしい。
こういうことはクヨクヨしても始まらない。立ち上がらないとな。最初は物理的に。
で、気を取り直した俺は立ち上がってみたわけなんだが、妙に身体が固いというか、メリメリと音がするし……目線が床まで遠くないか? 床の
そんなことを考えながら、おもむろに手を見てみると、立派な爪が生えていた。指は4本だ。太くて長い……。
しかも腕も太くて長いし、
左腕は『Z』を裏返した形だ。
そして左右ともに2本づつの計4本の腕があることがわかった。不思議なことに4本とも
脚の方は胴体が邪魔して全部は見えないが、これまた先に爪が生えてるらしい。
胴体については丸くて毛がモッサリと生えている感じだ。
鏡だ。鏡が必要だ。俺の身体がどうなってるのかチェックする必要がある。
ひょっとするとモフモフだし丸い体型だから、森の奥に住んでるト○ロみたいな妖精の可能性もある。人間よりも管理者に近い種族ってそういうことなんじゃないだろうか。
俺はせめて、子供の『素敵な思い出』の中に生きれるような『何か』でありたいと切実にそう思った。
子供の『悪夢』に出てくるような『アレ』みたいなヤツだけは
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※お読みいただきましてありがとうございます。この作品について評価や感想をいただければ幸いです。
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