第1章 JKになる(4月)

第5話 朝の大阪駅(4月12日)

今日から京都花園女子高校の初授業が始まる。

朝の大阪駅は年中混んでるけど、それでも駅前はめっちゃ綺麗な所だなと思うし、今の時期は桜シーズンの真っ只中で、花見を楽しんでる人さえいる。


小学校からの友達の東島麻莉奈ちゃんも私と同じ頃に女装ファッションモデルを始めたらしく、今はもっと美人になり高校は京都光華女子高校に行く事になった。

「少し寒いから駅の地上の中央改札口の傍にあるセブンイレブンハートインに入ってWONDAのホットのモーニングショットを買ってから行こうか」

「せやな。買った時は缶が熱いから冷めるまで胸ポケットに入れておこうか」

「今日からほんまもんのJKやんな」

後ろを振り向くと、旧6-2の一人である星野未希ちゃんだった。

私たちが女装ファッションモデルから始めた時は、真奈美ちゃんと同じように未希ちゃんもめっちゃ可愛いって褒めてくれた1人で、今日から同志社女子高校に行く事になった。

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